意地悪くん ページ19
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夏といったらサマパラだー!
セトリも決まってリハも始まって、本番に向けて稽古するのみ。
期間中はほぼ毎日ライブできるとか楽しい…。
「あの、ということで、サマパラ中は会えないです」
今日も今日とて藤ヶ谷くんちのベッドの中だった。
暑いね、なんて言いながらも肌を合わせることをやめない。
頭を撫でられながら長い指先で髪を遊ばれるのが好き。
藤「そっか。それは仕方ないな」
「サマパラ終わったら少年たちもあるし…」
藤「俺も9月は舞台だなぁ」
「9月はほぼ会えないですね。
あ、藤ヶ谷くんの舞台見に行きたいです!」
藤「もちろん、見に来てよ。俺も少年たち見に行こうかな」
「東京公演10月までやってるのでぜひ!」
時間が合えばこうして夜だけでも会ってたけど、
さすがに公演期間中は難しいな。
が、我慢だ。
ぷっと藤ヶ谷くんに吹き出された。
藤「いや、落ち込んだ顔も可愛いなって思って」
「そんなに出てました?」
藤「俺に会えないのさみしいの?」
かっこよすぎて顔からボンって火を噴くところだった!
「…気づいたことがあるんですけど、
藤ヶ谷くんって意地悪ですよね」
藤「そんなことないよ。Aの可愛いところが見たいだけ」
「そういうところですよ」
藤「俺も気づいたんだけど、Aって実は可愛いよね。
もっとクールな感じだと思ってた」
わたしをよく知らない人からはそういうイメージ持たれてる。
Jrたちには頭いいのにバカって割れてるけど。
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2022年8月23日 15時