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？「失礼しまーす」
ドアが開いて、入ってきたのは浮所だった。
はい？
「許可してません」
浮「ここSnowManさんの楽屋じゃん」
深「おう浮所、どうした？」
浮「Aがここにいるって情報を入手しまして」
あ。
ものすごくやな予感。
浮「Aとお話したくて」
「浮所とはいつでも会えるじゃん」
今日はSnowManに会える貴重な機会なんだよ？
邪魔しないで。
目「浮所も話してく？」
浮「いいですかー？お邪魔します」
にこにこ笑顔を取り繕って。
やめてこっちに来ないで。
わたしは今、阿部ちゃんと。
「どうして来るの？」
向「ええんやない？みんなで話そう」
浮所が主導権を握って話す。
やだ。
とらないで。
わたしとSnowManの間に。
入らないでよ。
浮「そういえばAは阿部くんとデートしたんだよね？」
渡「え？デート」
浮「事務所で」
阿「ああ、たまたま会って、話してただけだよ」
阿部ちゃんは機転を利かせてくれる。
深「さっき話してたよね」
浮「Aからデートって聞いたけど」
「…別にいいじゃん」
ニヤニヤと話す浮所に、だんだんイライラしてきて。
もうすぐ、出番なのに。
SnowManと過ごせる時間がじりじりと減ってきているのに。
浮「Aって阿部くんのことどう思ってるの？」
核心を突く質問に、頭に一気に血が上る。
そんなの本人の前で聞かないで。
頭、おかしい。
「邪魔しないで！」
気づいたらわたしは叫んでいた。
シーンとなる楽屋。
みんなの見開かれた目が、わたしを見てる。
ハッとして…阿部ちゃんと目が合って。
―――そんな顔、見たくなかった。
嫌われた。
その場にいたくなくて、楽屋を飛び出した。
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作者名：わたあめなのは
| 作成日時：2022年6月28日 15時
