峡谷の守人の妹は元ニューヨークへ飛ばされて…

１６話 ページ21

レオナルドside



しばらくAの演奏に聞き惚れていたら、さっき彼女に紹介したツェッドさんが来た

ﾚｵ｢あ、ツェッドさん。もしかして、Aの演奏気になりました?｣

ﾂｪ｢はい。とても良い演奏でした｣

貴｢いえいえ…そんなわけでは｣

彼女は照れ隠しに長い三つ編みをいじっていた

すると、スマホに着信が入った

ﾂｪ｢…クラウスさんからですね｣

ﾚｵ｢もしもしっ!!何ですか!?｣

ｸﾗ｢大変だ。ブラッドブリードが出現。早く来てくれたまえ｣

ﾚｵ｢了解です!!A、行くよ!!｣

Aの方に振り向くと耳を押さえていた

ﾚｵ｢どうしたの!?｣

貴｢鼓膜が…裂ける!!大きな爆発音がする!!｣

え…?

僕たちには全く爆発音なんて聞こえなかったけど…

ﾂｪ｢ものすごい聴力なんですね｣

貴｢しかも…クラウスさんたち、苦戦してるみたい｣

凄い!!そんな状況まで聴こえるのか

ﾚｵ｢とにかく、僕たちを指定された場所まで送ってくれるかな?｣

ﾂｪ｢送るって、どうやって!?｣

あ、ツェッドさんはこの事知らないのか

彼女は笑っていた

貴｢安心して。こう見えて、とってもいい案があるんだから｣

そう言い杖を掲げると、彼女の足下に魔方陣が浮かび上がった

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