【男主】お前のラップは届かない【ヒプマイ】

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俺がカコイちゃんに【監視】されてから、約一ヶ月が経った。








ようやく誘拐事件も起きなくなり、カコイちゃんからもそろそろ自由にしてやる、とのお達しが来た。






もちろん、その間電話がかかってきたりしたが、俺は一切それに応じることは無かった。



それが、カコイちゃんとの約束だったから。







まあ、さすがに一ヶ月も連絡も無けりゃ姿も見えなくなったとなりゃあ皆心配するわな。


それに、流石はカコイちゃん。






今後、俺の身が危なくならないように、




不知火Aは【過去の事件の後遺症で精神を病み、自ら命を絶った。】と言う嘘の情報をバラ撒いたらしい。





それの影響もあってか、その情報をバラ撒いた途端、誘拐事件もさっぱり無くなったんだとよ。









その情報、アイツらにもきっと出回ってるんだろうねぇ。色々と面倒そうだ。






一ヶ月間日課になっていた朝のニュースを見ている時に、家電が鳴った。






A「はい、勘解由小路です。」




無花果《私だ。不穏分子も排除しておいた。






今日から好きにしていいぞ、柘榴。》


A「おっ、りょーかーい。んじゃ、今までありがと。



またなんかあったら宜しく〜。」



そう言って電話を切り、俺は早々にカコイちゃんの家を出た。










ふう、やっと自由に動けるぜー。









…… うん、やっぱり外はいいね。嫌な感じもしないし、さすがカコイちゃん。やる事はえげつない。





取り敢えず、挨拶回りでもしますか。








そう思いながら、俺はまたシブヤへと足を向けた。











ふらふらと街を歩くと、とあるパチ屋が目に入る。






うーん、いかにもアリスちゃんがいそう。








それに、カコイちゃんからの金銭面での援助はあるけど、最近ちょっと足らねぇと思ってたんだよな。







…… よし、【働く】か。











そう思い、俺はそのパチ屋に入っていった。







俺は他の台には手を出さねぇ。信じてるのはお前だけだよ、マイジャグちゃん。







そうして、1K投資し、速攻で光らせまくる。








そう、俺は【運】がいいからな。








ってか、ジャグ系で万枚とか、完全にプロだろ。俺。

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