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二郎「そう言えば、さっきはどうしたんすか?






なんか、別人みたいだったし。」





…… 別人、か。




A「うーん、多分だけど、





トラウマが蘇って、ちょっとしたパニック起こしてたのかな。


俺も、ああなったのは初めてだったから。」






【トラウマ】という言葉に、次男坊と末っ子は少し困ったような顔をしていた。








だが、一くんは違った。








…… 拳を握り締め、溢れる怒りを必死に抑えているようだった。






そっか、…… そう言えば、俺の境遇を知ってるのは、一くんと、はー様だけか。






俺は、一くんの頬をつまんで引っ張った。





一郎「っ、!?な、…… いひゃい、!」






A「お前が気にすることじゃない。だからそんな顔すんな。」




そう言うと、少し迷ったような目をしたが、俺の言葉に従うように、考えるのを辞めたらしい。




お前は、良い奴だな。俺のことを考えて、怒ってくれるなんて。





A「そう言えば、次男坊と末っ子くんはお兄ちゃんにちゃんと謝ったの?




この前の事。」



すると、二人は途端に俺からわかりやすく顔を逸らす。




…… 言ってないんだな?



一郎「っ、…… 呉羽さん。どういう事ですか?」






俺は、この前の出来事を事細かく説明してやった。





すると、一くんは俺にお礼を言ったあとに、二人に鉄拳を食らわせた。





A「もう二度と無茶はするなよ?





いつでも俺が助けてやれるとは限らない。」





そう、俺は【アレ】を使う事に罪悪感を抱くから。




A「そういえば、お前らあれから身体は大丈夫か?




俺の【マイク】は、普通のとは違うから、辛かっただろ?」




二人の頬を撫でながら、眉を下げて聞くと、二人は大丈夫だと言ってくれた。





…… はぁ、良かった。







さて、そろそろお暇しようかな。







A「んじゃ、俺は帰るわ。」




一言言うと、三人が一斉に俺の身体に抱きついてくる。




…… 身動き取れん。





三郎「ま、まだ行っちゃ嫌です!もう少し居てくださいよ!」



二郎「そ、そうだよ!俺、まだアンタと居たい!」



一郎「俺、呉羽さんの飯が食いたいです!」





未成年に、子犬のような瞳をされて強請られた。

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アルビリオン - 妹に怒鳴りたい姉さん» お気になさらず^^御姉妹で読んでいただき感激です。もし宜しければ妹様と愛読して頂ければ幸いです。 (2018年12月15日 23時) (レス) id: af242a96d1 (このIDを非表示/違反報告)
妹に怒鳴りたい姉 - すみません!妹が私のスマホでコメントしてしまったので先にまず謝ります!妹はヒプマイのことを全然知らないのに知った気になってるにわかなんです。作者様本当に申し訳ございません。読者様も申し訳ございませんでした。 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
好きだからこそ厳しく - ひふみんは独歩さんのことを君付けで呼んでないです。ひふみんは独歩!って呼んでます。読者も何故に気づかない、、、 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
apipe - めっちゃいいとこで終わった(´・ω・`)続き待ってます! (2018年11月28日 15時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2018年11月20日 2時

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