17 ページ18
フィリウス「…………………… 。」
【俺】は思い切りアズールの胸ぐらを掴んだ。
フィリウス「………… テメェ。こんな状況下で人を馬鹿にするなんていい度胸してんじゃねぇか。
よっぽど【俺】を怒らせたいんだな？」
冷たく吐き捨てるように言うと、アズールは少し驚きながらも、何故か安堵したような顔をする。
アズール「嗚呼、ようやく泣き止んだ。
貴方は泣き始めると手が付けられませんからね。」
フィリウス「良いから、【俺】が納得する言い訳を言ってみろ。発言を許可する。」
アズール「もちろん、フィリウス様の仰せのままに。」
そうして、アズールは【俺】の前から消えた経緯を全て嘘偽り無く話した。
一年前、三人は今の【俺】同様に、ナイトレイブンカレッジへの入学が決まった。
そして、【俺】に報告しようとした時に、運悪く【俺】が王族家だったと言うことが三人にバレる事件が起きた。
最初は気まずかったが、馬車に連れていかれる前に【俺】に会いに行こうとしたところ、家の従者に面会謝絶を言い渡されたらしい。
その後、本人達いわく何度も手紙を寄越していたが、アズールの推測上、従者に全て処分されていた。
そのお陰で、晴れて【俺】は三人に捨てられたと勘違い。馬鹿みたいにひとりで落ち込んでいた、ということらしい。
フィリウス「…………………… 何それ、【俺】超キモイやつじゃん。
あーもう最悪。とんだ醜態晒しちまったじゃねぇかよ…………。」
恥ずかしい。一人で勘違いして馬鹿みたい……
ジェイド「僕達に会えなくて、寂しかったんですね。」
フィリウス「うるせぇ掘り返すな忘れろ。」
フロイド「でも〜、すっげぇ可愛いっ。
ほら、今まで離れてた分ギュッてしてあげる〜。」
そう言いながらフロイドは【俺】に抱き着いてくる。
フィリウス「うげっ、離れろ巨人！
第一、なんでウツボはそんなにでけぇんだよ！」
そして何故【俺】はこんなに小さいんだよ！！
フロイド「…… あー、ホント、フィルは人間になっても抱き心地いいなぁ〜。」
そう言いながら、フロイドは嬉しそうに頬を擦り寄せて来た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 469人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました！！これからも更新頑張ってください！応援してます！！！ (2020年5月25日 17時) (
レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アルビリオン | 作成日時：2020年5月25日 1時
