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フィリウス「………… 〜ッ!!
もう!!どうしてお前たちはいつもそんな調子なのさ!!
たまには【俺】の言葉に耳を傾けてくれてもいいじゃんかよ!!」
【俺】が吼えるように叫ぶと、三人は驚いたようにこちらを見つめる。
フィリウス「やらなくていいって言ってるのにやるし、やめろって言ってんのに辞めないし、
それどころか【俺】が困ってるの見て心底楽しんでるし!
それに、一番聞い欲しいことはっ、全部聞いてくれないし………… ッ、」
自分の久しぶりの本音に、湧き出てくる感情を抑えられない。
言わなくていい事まで、言葉を垂れ流してしまいそうだ。
フィリウス「……っ、……うっ、
お前らならっ、身分がバレても一緒に居てくれるって、………… 思ってたのにっ、
何言っても聞いてくれないしっ、それどころかっ…………
何も言わずに【俺】の前からいなくなっちゃうしぃ………… っ!」
ポロポロと溢れる涙のせいで、視界が不鮮明になる。
こんな【俺】の本音を聞いて、三人は呆れるだろうか。
くだらないと思うだろうか。
フィリウス「【俺】はっ、………… ずっと寂しかったのにぃ……っ、うわぁあああぁん!!!」
まるで産まれたての稚魚のように、馬鹿みたいに泣きじゃくる。
どんなに嫌われたっていい。呆れられても、引かれてもいい。
胸の中に溜め込んでたものを、今だけは全部吐き出したい気分なんだ。
アズール「………… ジェイド、あの一瞬でユニーク魔法をフィルに掛けましたか?」
ジェイド「いいえ、完全に自らの意思で本音をぶちまけてますね。」
アズール「………… 成程、それが怒っていた理由ですか。
取り敢えず、フロイド。その生徒はどこか遠くへ捨ててきてください。
三人でフィルを宥めると同時に弁明しなくては。」
えー、と不満そうな声を上げながらも、フロイドは生徒を中庭へと捨てに行った。
アズール「さて、まずはフィルを落ち着かせなくては……
嗚呼、愛しの【フィリア様】。その美しい涙を見ているだけで、我々の心は痛んでしまいます。
どうか、笑顔をお見せください。」
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました!!これからも更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年5月25日 17時) (レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年5月25日 1時