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フィリウス「お、落ちっ………… !!」






反射的に目を瞑ってしまった。




嗚呼、あんなに高いところから落ちたら、きっと身体が壊れてしまう。











………… ほんと、グズでノロマだな、私は、





半分諦めたように重力に任せていると、誰かの叫び声が聞こえた気がした。











私の身体は落下中、何かに当たり、ドスンと鈍い音が響いた。







だけど、大して身体に痛みが無い。






それより、なんか変な感じが、…………





ゆっくりと目を開けると、目の前には誰かの身体があった。



へ、もしかして、誰かを下敷きにしてしまった、?!





フィリウス「ご、ごめんなさいっ、私ったらなんてこと……っ、」





急いで身体を起こすと、そこには思いがけない人の顔。








アズール「………… った、…… 全く、世話の焼ける。






お怪我はありませんか?フィル。」






あ、アズール………………





なんか、一年前よりだいぶ…………











フィリウス「………… 硬い。」





アズール「失礼なっ!痩せたと言って下さい!!」






それに、随分とまあ端正な顔立ちになって……



丸っこいアズールも可愛かったけど、今のアズールは可愛いと言うより格好いいだなぁ。




アズール「それより、本当に怪我はありませんか?」



フィリウス「それ、そっくりそのまま返します。




と言うより、あんな仕打ちをしておいて身を呈して私を受け止めるなんて、随分と殊勝ですね。







貴方の愚かさに呆れます。」




そう言いながら私はアズールから離れ、何とか自分の脚で立つ。




すると、アズールは小馬鹿にしたように拍手をしてくる。





アズール「おや、一晩で立てるようになるとはお見逸れしました。」




フィリウス「馬鹿にするために来たのだったら今すぐ失せろ。



私はもう行きます。」






補助無しで歩こうとするにも、私はすぐによろけてしまった。




それに驚いたアズールが私の身体を支えようと手を伸ばしてきたが、




アズールよりも先にマレウスさんに身体を支えられた。






マレウス「…… 階段から落ちた時に助けてくれたことは感謝する。




あとは僕に任せるといい。アーシェングロット。」

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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました!!これからも更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年5月25日 17時) (レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年5月25日 1時

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