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おっと、長話をしている間にも時間が過ぎていきますね。
フィリウス「ほら、準備して行きますよ。」
もう補助は必要ないけれど、私はマレウスさんの手を握り、部屋を出た。
すると、目の前に薄い緑色の髪の生徒が立っていた。
セベク「嗚呼、若様!おはようござい…… 」
マレウスさんに凄く大きな声で挨拶したかと思えば、私を認識した瞬間鋭く睨み、手を握っていたのを見て、私の身体をマレウスさんから引き離す。
セベク「貴様っ!若様に近づく不埒な輩め!離れろ!」
そう大声で話しながら私の身体を突き飛ばした。
私はバランスを崩しながら、そのまま床に倒れてしまった。
いてて、………… 血気盛んな人だなぁ……
そして、その人の後ろに立っているマレウスさんは鬼の形相で睨んでいた。
おぅ、凄く怖い……
マレウスさんがその人の首をつかもうとした瞬間、リリアさんが私の身体を持ち上げ、立たせてくれた。
リリア「悪いな、子奴はマレウスが大好き故、初めて見るお主に敵対心を持っているようじゃ。
マレウスも、セベクをいじめてやるなよ?」
リリアさんって、小さいのに力持ちだなぁ。羨ましい。
リリア「それにしても、お主は本当に女子のようじゃのう。
ほれ、腰が細くてくびれておるわ。それに身体も軽いのう〜。」
そう言いながら嬉しそうに私の身体を弄るリリアさん。
フィリウス「…… く、くすぐったいです。」
あと、マレウスさんのお顔が怖いので触らないで頂きたい。
って、こんな事してる場合じゃないよ。早く授業に行かなきゃ。
フィリウス「わ、私、もう行きますね!またどこかで!」
そう言って、私は走り去った。
*****
本日最初の授業は飛行術と言うらしいです。
この箒に跨り、空を飛ぶのだとか。
おかしいですね。周りの皆さんは曲がりなりにも宙に浮いていると言うのに、私は脚が地面から微塵も浮きません。
……………… やっぱり、魔法が使えないせい、ですよね。
バルガス先生にも凄い怒られるし、…… これでも頑張ってるんだけどなぁ。
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました!!これからも更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年5月25日 17時) (レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年5月25日 1時