狂愛 坂田 ページ7
・
『ちょ……さかたん…?』
「なんや?」
『あの…この体勢…、というか。なんというか、取り敢えずよくないと思います』
「この体勢がいやなん?俺とくっ付くのが嫌言うなら、離れてもいいんやけど…」
ベッドに寝転がっている私の上に、「よいしゃっ!」と謎の奇声を発して。覆い被さると言うよりかは、飛び乗ってきたさかたん。
最初は、可愛い彼氏だなぁと思って頭をなでなでしていたんだけど。約一時間ほどたち、さかたんと私の体は密着の度を超えていて。
私の胸に顔を蹲り、首を左右に降っている。何を考えてるのかは、分かりたくもないが何となく理解はしてしまう自分がいる。なんか腹立つ。
「んぁ〜すき」
『私の胸が?』
「なっ、確かにすりすりしてるけど、すきなのはAやからな?」
『疑わしいなぁ』
そう言いながらも、可愛いから離れろと強くは言えないし言わない。
さかたんはやっと私の胸から顔を上げると、ぬっと私と視線を合わせてきた。
『どうしたの?』
何も言わずに私の唇にキスを落としたさかたん。
一度唇が離れたから、なんで急に?と聞こうとして口を開けかけたその時。
再度急に唇を重ねられ、無理やり舌が入ってくる。舌によって歯茎をなぞられ、自然と自分の舌を絡ませにいってしまう。
『んっ、ふぁあ……んぁ、んん…ぁん』
「積極的やねぇ……いつも通りやけど。かわいいなぁ…」
『ぁん、うる、さぁ…い』
「Aがすきでしょうがないんやけど。どうすればいいか教えてくれん?」
『そんな事……私に聞かれても』
私にそう聞きながら、顔を下げ首筋に優しく唇で触れる。
ただそれだけを執拗に繰り返すから、泥酔したような気分になる。
『キスマーク、付ければ……いいんじゃないの』
「それ、俺が焦らすからつけて欲しいだけやろ……?
可愛くお願いしてくれたら、いいんやけど」
教えてくれっていったのそっちでしょう……。
でも確かにキスマークをつけて欲しいと思っているのも事実だから、お願いするしかないのだが……
さかたんごと起き上がり、彼を見据える。
彼の目尻にきすをして、酔ったような艶かしい声で。
『さかたん…ぁ、きすまぁく……つけてくださ、ぁ。い』
「…ん、いいよ」
首筋に、一輪の痛みを感じた。
NEXTページあります。
368人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆもち(プロフ) - ありがとうございます! スランプは何においてもありますからね〜、僕、イラスト書いてるんですけど一時期スランプで… でもスランプって抜けるとそのあと調子いいんですよね!クオリティあがったりとか! こちらこそよろしくお願いします! (2020年4月15日 16時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
むい。(プロフ) - ゆもちさん» 名前変更おめでとうございます!(?)ちょっとすランプ来まして、ログインしてなかったらこんなことに……これからも、こんな私ですが梅毒お願いします! (2020年4月15日 9時) (レス) id: 4c079f6564 (このIDを非表示/違反報告)
ゆもち(プロフ) - なんかあったのかと思ってました…!無事で何よりです!更新頑張ってください! あ、どうでもいいとおもいますが名前変えました 旧ましまろ氏 (2020年4月14日 22時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
むい。(プロフ) - ましまろ氏さん» リクエストありがとうございます〜!!了解しました! (2020年3月12日 8時) (レス) id: 830124773a (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ氏(プロフ) - あの!リクエストなんですが… 酔いつぶれたところをEveさんに助けられそのままホテルで最後まで…ていうのが見たいのですが… よろしくお願いします! (2020年3月11日 3時) (レス) id: f7a618a47d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:24suganoya | 作成日時:2019年11月3日 10時