伊月俊の供述 ページ6
千鳥チャンといえば、思春期男子の欲望を全て詰め込んだような女の子。奥ゆかしく、淑女と形容するに相応しい。立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花とはよく言ったものだと思う。少し世間知らずで天然なところもあるが寧ろそれが可愛らしさや親しみやすさを生み出しているのだから無敵である。
つまり、この子は男子生徒の憧れなのだ。
「なぁ千鳥チャン、さっき黄瀬と何話してたんだ?」
「えーっとね……本当になんでもないの」
前言撤回、一つだけ欠点。この子は隠し事が多い。
休憩前、突然体育館に乱入してきた海常の黄瀬は困ったような顔で千鳥チャンを呼び出したと思いきや、ものの数分で、それはもうあっさりと帰っていった。その奇妙な行動を不思議に思わない奴はいないだろう
黄瀬と千鳥チャンには、何かがある。それは誠凛バスケ部の全員が確信している話題であった。
「そっか。千鳥チャンと黄瀬って仲良いよな」
「お家が隣なの、たまに借り物とかしてるんだよね」
「へー、なんかそういうのいいな」
なんだか2人だけの秘密があるように思えて、それが少し気に入らない
その感情の真相を知っているからこそ、俺の感想は明白であった
しかしこれ以上この話題を掘り下げるのも不自然だろう。俺の探究心は早々に捜査を切り上げて代理の話題を考える
「けど」
「……?」
しかし新しい話題が出来上がる前に、少しだけ間を置いた千鳥チャンは照れ笑いを浮かべながら俺の方を見た
「私、伊月君とも仲良しだよ……?」
その破壊力ときたら45口経の銃も真っ青である。全くけしからん。
あっさりと撃ち殺された俺の心臓は停止するどころか、さらに鼓動を加速させた。
「ハハ、千鳥チャンに口説かれたや」
「やだっ、もう」
千鳥チャンと言えば、思春期男子の欲望を全て詰め込んだような女の子。奥ゆかしく、淑女と形容するに相応しい。
そしてたまに、卑怯なくらいに小悪魔的である。
ー話は変わるがその日の帰りに寿司(回る)を奢って貰うことになった黄瀬涼太ー
「通信制限の恨み、今晴らしてやるっス」
「はいはい、好きなだけ食いなさいよ、好きなだけお寿司を摘んだり弾いたり弄んで舐って舐って私の財布を陵辱すればいいじゃない!」
「食欲失せるわ!!」
「あ、S⚫x and the cityの続き見せてくんない?」
「この人立っても座っても歩いても悪魔以外の何者でも無いっスよ……」
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ろちこ(プロフ) - 鎖月零さん» ありがとうございます!!あともう何話とおまけまで書き上げてますので最後までお付き合いください……!!本当にいつも支えてくださりありがとうございました!!泣きながらアップしますね…… (2018年2月28日 6時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - またしてもコメント失礼します…!も、もう少しで恋愛事情も終幕なんですね(泣)もう本当にすっっごく面白くてネタもそうですが、恋愛入ってきてからは千鳥サンも可愛いしキセもかっこよいしで悶絶しまくりです。ラストスパート泣きながら読みますね…! (2018年2月27日 14時) (レス) id: e5c976073b (このIDを非表示/違反報告)
ろちこ(プロフ) - 妄想女子さん» わわわ!ありがとうございます!!大好きなんて嬉しすぎます!!もう少し続きますのでどうか最後までお付き合い下さればと思います (2018年1月3日 10時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
妄想女子 - とても大好きです!面白いので続いて欲しいです!頑張ってください! (2018年1月2日 23時) (レス) id: c57f70d9fe (このIDを非表示/違反報告)
ろちこ(プロフ) - 鎖月零さん» あああありがとうございます!!ここからは恋愛描写しか入れませんので悪しからず笑ジャンケンは不参加が身のためです!!ww私も零さんが好きすぎてつらい! (2017年12月23日 16時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろちこ | 作成日時:2017年9月28日 8時