皮肉でしかない ページ13
元々狭い俺の部屋が更に過ごしにくくなった。ベッドの下には荘が用意したであろう来客用の敷布団、with.掛け布団。何故かこれは俺が利用する、解せない、解せないけれど俺は今納得を強いられている。誰にって……？
決まってるじゃないっスか
「僕を見下ろして寝ることを僕は許さない」
「赤司っちのワガママやろう！！」
WCの時期に再来した赤司っちは当然のように俺のベッドを陣取った。ご丁寧に枕だけ来客用のと交換して……！
「せーじろーお土産はー？」
「高級抹茶菓子を用意したよ」
「よーしよしよし！偉いわ！いい子！」
「いやあの、そーゆーのいいんで出てってくださいっス」
狭い部屋に3人も居座っちゃあとうとう落ち着きも無くなる。てかそろそろ夕飯時なんだしさっさと居間に移動して欲しい
「これだからキセはいつまでもキセなのよ。精神的に向上心がないわ。つまり馬鹿」
「意っ味分かんねェ！はよ出てけ！」
すっかり足の完治したAさんは従来の高飛車さを更に加速させ赤司っちが来訪しに来た時だけに見せる調子のこき方を披露するもんだからこっちだって対抗心というものを持たなければいけない
「そういやせーじろー今日誕生日じゃない？」
「ほう、自分以外の誕生日に全く関心の無いAに指摘されるとは驚いたよ」
「はいはいケーキも用意してるっスから出てって出てって！」
無理矢理背中を押して居間へと連行。本当にマイペースな血族達だよ！もうすぐWCで競い合うというのに全く締まりというものが見当たらない
ヴー……ヴー
やれやれと頭を抱えていれば目の前の女のポケットからバイブレーション。Aさんがディスプレイを確認して眉間に皺を寄せるのが見えた。今時無料電話以外に着信が鳴るなんて珍しい。ヤマト？サガワ？
「Hello……？」
気怠そうに、目を細めてそう応答したAさん。何故に英語？と思ったが微かに聞こえる電話相手も流暢な英語を使っていた
そしてそれが大凡、女性の声で無いことに些かの不安を感じたのはここだけの話
「Thank you for making my life just perfect ！」
それはもうブチりと切られたケータイにAさんの機嫌が分かる
「え、え……なんスか、何て言ったんスか？」
「最悪！台無し！フ⚫ック！ぐらいに思えば良いよ」
「ブチ切れじゃないスか……」
季節は巡り12月後半。それぞれが不明瞭な何かを抱え、ウインターカップは幕を開ける
そして赤司っち、Happy Birthday……
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ろちこ(プロフ) - 鎖月零さん» ありがとうございます!!あともう何話とおまけまで書き上げてますので最後までお付き合いください……！！本当にいつも支えてくださりありがとうございました！！泣きながらアップしますね…… (2018年2月28日 6時) (
レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
鎖月零(プロフ) - またしてもコメント失礼します…！も、もう少しで恋愛事情も終幕なんですね（泣）もう本当にすっっごく面白くてネタもそうですが、恋愛入ってきてからは千鳥ｻﾝも可愛いしキセもかっこよいしで悶絶しまくりです。ラストスパート泣きながら読みますね…！ (2018年2月27日 14時) (レス) id: e5c976073b (このIDを非表示/違反報告)
ろちこ(プロフ) - 妄想女子さん» わわわ！ありがとうございます!!大好きなんて嬉しすぎます！！もう少し続きますのでどうか最後までお付き合い下さればと思います (2018年1月3日 10時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
妄想女子 - とても大好きです！面白いので続いて欲しいです！頑張ってください！ (2018年1月2日 23時) (レス) id: c57f70d9fe (このIDを非表示/違反報告)
ろちこ(プロフ) - 鎖月零さん» あああありがとうございます！！ここからは恋愛描写しか入れませんので悪しからず笑ジャンケンは不参加が身のためです!!ww私も零さんが好きすぎてつらい！ (2017年12月23日 16時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろちこ | 作成日時：2017年9月28日 8時
