【d!】傾国の天使。 (ページ13)

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１３△ 尻を追い掛けて三千里ページ13

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　嫌そうに顰められたコネシマのその顔、コネシマは会話もまともにせずにすぐにその場を立ち去さろうとするが、その後ろ姿を不気味にじっと見つめるアントネラがいた。
　そもそも部屋を飛び出したアントネラと出会ってしまったのがコネシマの運の尽きだったのだ。

　部屋を出てコネシマに会った彼女がした事はコネシマをストーキングすることだった。
　前世はジャパニーズ忍者だったのか？というぐらい足音を立てずにコネシマについて行くアントネラ。

　そしてコネシマが自分の部屋らしき所に入ると自分もそろりとその部屋に侵入する、そこでようやくコネシマはアントネラがついてきていることに気が付いた。
　ばっ、振り返ると見開くコネシマの目。アントネラは下劣じみた笑みを浮かべじりじりとコネシマに寄っていた。

「な、なんで此処におんねん！？」
「乙女に言わせるなんて⋯⋯もうっ、強いていうなら夜這い⋯⋯ですかね？」
「はぁッ！！？」
「コネシマ様ったら全く気付かないんですもの！わたくしずっと貴方のお尻追いかけてたのよ！」

　じりじりとにじり寄るアントネラに恐怖を感じたのかコネシマは両腕で自分の身体を抱き締める。しかし夜這い、と聞いたその顔は真っ赤に染まっていた。

「(夜這いって言っただけでこんなに顔を真っ赤にするなんてこれはGOサイン！？)」
　そしてそんなコネシマに頭のイカれたアントネラはとんでもない解釈をする。

「取り敢えずベッド行きましょ」
「何でや！！？」

　コネシマはまた余計に困惑した。

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