あの日、あの時、あの場所で Ⅱ【Reo】 (ページ23)

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翌日、いつも通りお仕事して
今日は特に何もなく店を閉める。

『マスター！ゴミ捨ててきますね』
マ「よろしく」

ゴミ捨てをしてまた店に戻ろうとしたところで

？「おねーさん暇？ひとり？」

後ろから声を掛けられる。

いや、エプロンしてるし見て分かんないのかな

『仕事中です。それに……』
「ひとりに見えますか？でしょ(笑)」

振り返るとそこには

『……玲於くん』

「よっ」

『聞いたことある声だと思った(笑)』

「俺に会えなくて寂しかったんでしょ？」

『隼くん……言ったな……』

「ふは(笑)ねえ、もう今日閉めたら何もない？」

『うん、帰るだけだけど』

「ちょっと散歩しない？」

『散歩？』

*

閉店作業を終えて待ってくれていた玲於くんと並んで帰る。
散歩っていうけど家まで送ってくれることらしい(笑)

一緒に歩いていると半年程前出会った時のこととか
思い出して懐かしくなる。

『……なんかこうやって歩くの懐かしいね』

「……俺も同じこと思ってた」

玲於くんも同じこと思ってたのは嬉しい。

『あの時コーヒーこぼしてたのが玲於くんじゃなかったら、今頃わたしたちお友達じゃなかったもんね』

「うん」

『わたし玲於くんにはお世話になりっぱなし』

「気にしなくていいのに」

『気にします』

頼っていいとは言われても頼りすぎてる気がするよ。

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