好きでいてもいいですか part3

選択 ページ37

卒業式のあと、何日かして大学の合格通知が来た






親も琴美も、すごく喜んでくれた。






琴美に報告した時、勇気と付き合ったと言うことを聞いた





卒業式のあとの呼び出しは、このことだったのだ







それから、大学に通い始めても琴美や勇気との関わりはなくならなかった









丁度通い始めて3年目。








大学の講義の中で、講師が希望調査を取ると言った








講師「来週の講義までに、教育実習の場所決めといてくださいね。決められるならいまだして」








プリントを配られ、文字を目に映す







小学校・中学校・高校・その他







すぐに学籍番号、名前を書いた





そして、高校に、丸をつけた








帰りに提出して、研究室へ行く







先輩学生やほかの講師がいた








「こんにちは」






先輩「おおA、お疲れ様」







「お疲れ様です」







自分の名前が付いた白衣に袖を通して、昨日まで調べた資料を広げる






資料には昔だったら意味不明だった元素記号や計算式などがずらりと並んでいた







先輩「そういえば、教育実習先決めたの？」



もうそろそろだって言ってたよね？
と続けた






「はい、高校にしました」









先輩「…なんかたのしそうだな」









「ええ」









、









、









「ずっと、これを目指して生きてたんです」

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