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『 晋助も辰馬も、宇宙かぁ・・・ 』
なんか想像つかないや、と苦笑い。
「 地球に収まりきらねェ、規格外のバカってこった 」
『 ・・・そーかも 』
ニッ、といたずらっ子みてェな笑顔は子供の頃のまま。
誰かにイタズラをしかけた後はよくあの顔をして、結局松陽にバレてよくゲンコツ喰らってたな。
『 銀時はよく地球に収まりきったね。
あ、宇宙でも手に負えないって? 』
「 ちげーし!
地球が銀さんを欲してるだけだし! 」
『 意味わかんないよ 』
そういったところで、真選組の屯所が見えてきた。
「 この辺? 」
『 2軒分挟んだ斜向かい 』
「 あれか 」
良くも悪くも、普通の家って感じだ。
いやまぁ、普通でいいんだけど。
アイツらの屯所前なら、変に泥棒だのが入ることもねェだろうし安心はできそうだ。
「 ・・・あり、旦那? 」
「 うわッ 」
最ッ悪だ、なんつータイミングだよ。
「 旦那ァ、何してんですかィこんなとこで 」
『 あ、どうも!えーっと、沖田さん? 』
「 どーも。・・・ってあんた・・・。
あァなるほど、そういう事ですかィ・・・ 」
バカァァアア!!!!!!
なんで目ェ合わせた、なんで挨拶した!?
目の前のサド野郎の笑顔は真っ黒に染まっている。それこそ年齢規制掛かりそうなレベルで。
「 Aさんあんた、旦那と知り合いだったんですねィ 」
『 まぁ、昔に色々と・・・、ね? 』
「 あ、あァ。総一郎くんこそ仕事は? 」
「 総悟でさ。寝てたら土方の野郎に見廻り行ってこいって叩き起されたんでィ。
ちょうどいい暇つぶしが見つかりましたけどねィ・・・ 」
やばいやばいやばいぞコイツ!!
「 み、見廻りはやく行ってきたほうがいいんじゃないかなァ!? 」
「 なんでですかィ? 」
「 ほ、ほら多串クンに怒られるよ!? 」
明らかに挙動不審だ。
女の家の前で真選組の奴に話しかけられ、挙動不審に陥る男。俺コレやべぇ奴じゃん完全に。
「 屯所前で騒がしいぞテメェら・・・って 」
最悪だ。多串クンまで出てきてしまった。
「 総悟テメェ、またサボりか。
そいつを屯所に入れるな。汚れる 」
「 お前俺を何だと思ってんだよ!! 」
「 疫病神に決まってんだろォがァ!! 」
「 んだとコラ死ねェ!! 」
「 そーだそーだ死ね土方ァ 」
「 お前ェは黙ってろや!! 」
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作者名:ちゅぴこ | 作成日時:2017年10月15日 14時