【 センラ 】 校 則 違 反 。

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そもそも私は煙草とは無縁だった。

煙草の煙も、匂いも、全て嫌いだった。


_______ それでも、今は煙草がないと駄目で。
こうなったのは全て、



「 …………… 」


ここまで振り返って、やめた。
センラくんに変に思われるだけだ。ほら、現に今だって不思議そうな顔で此方を見ている。

センラくんと目を合わせ、小さく笑えば どこか気に入らない様子でそのまま目を逸らしてくる。



「 なんで美味しくないのに吸ってるんですか 」
「 ……大人の事情、ってものがあるの 」


私がそう言えば「 ……そうですか 」と。
気に入らない表情でそう返してくるセンラくん。

少し突き放すような感じになってしまったの申し訳ないと感じるが、かなり無理がある言い訳だとは思うが、思い出したくも話したくもないのだ。



「 その 大人の事情 って詳しくは言われへんの？ 」
「 ……うん、言えないの。子供にはしーくれっと、なんて 」


そう言って笑えば「 僕、もう子供じゃないんですけど 」と言って不服そうな顔をするセンラくん。
でも私からしたらセンラくんはまだまだ子供。可愛い生徒なのだ。………凄く手の掛かる生徒だが。


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