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「 …………センラさん 」
暫くの沈黙の中 それを破ったのはAの方から。ぽつり、小さな声で俺の名前を呼ぶ。
「 どうしたん? 」
「 ……その、」
「 ん? 」
「 ──────── 私とセンラさんって 前世、……では どんな関係だったのでしょうか 」
どんな関係やったか それは教えるべきなのか 否か。教えたらまた申し訳なさそうな顔をするのではないのだろうか。俺は、そんな顔を見たい訳ではないというのに。……例え、俺が傷付いたとしても 俺がどれだけ神様を憎もうと、
──── 君が笑顔やったら、それだけでええのに。
……やのに、なんで今俺の目の前にいる君は そんなにも申し訳なさそうな 悲しそうな なんともいえない複雑な顔をしているのか。
「 ……知りたい? 」
「 …………え? 」
「 やから、俺とAとの関係 知りたい? 」
俺がそう聞けば小さく こくり と頷くA。そんなAを見れば「 ん、」と小さく頷き ずい と顔を近付ける。
「 センラさ、──── 」
もう、なんとでもなればいい。
君は 俺がいちゃ幸せになれない。
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ちょこ - とてもよかったです!その後話がもっと欲しい! (2021年9月6日 2時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ちゅの - 好きだ〜〜〜 (2018年3月28日 22時) (レス) id: a1b877d6ed (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - 鹿野ユズナさん» コメント有難うございます!好きと言ってもらえて嬉しいです有難うございます〜!;;うええ、寧ろこちらから色々読んでやって下さいと御願いしたいくらいですよ暇な時にでも読んでやって下さい…有難うございます頑張ります…; (2018年2月19日 0時) (レス) id: fb59877700 (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - うたかたさん» コメント有難うございます!わわ、本当ですか…?!わかりやすく書けていてよかったです、、!;;(?)わー!本当ですか?!その様な作品を書けていて嬉しいです、読んでいただき有難うございました(;_;)! (2018年2月19日 0時) (レス) id: fb59877700 (このIDを非表示/違反報告)
鹿野ユズナ(プロフ) - うぐぁ…好きです…やっぱそのさん天才です…というかわたしにとってストライクゾーンにドスっとぶっ刺さるんです好きです…これからもまったりいろいろ読ませてください…合格祈願してます… (2018年2月17日 1時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高瀬その | 作成日時:2018年2月12日 1時