七草の双子の妹は最強でした

第二十九話 ページ39

部活練本部で開かれた九校戦準備会合は終わり、自宅へ帰った真由理と真由美は、真由理の部屋でごろごろをしていた(お嬢様としてどうなのかは別にして)。
『あーあ、九校戦は今年で最後かぁ。』
真「うんー。今年最後だから、三連続優勝させたいわ…。」
二人は少し寂しそうな顔をする。
『私は副会長、真由美は会長を引退だしね。』
真「今年はなんか…すごく印象的だったわ。」
『うん。』
ポフッと真由理は青色のマイクロファイバーのクッションを、顔を埋める。
真由美も、赤いクッションを顔を埋める。
そして同時に顔を上げる。
『「………」』
『「えとね」』
『「あ、先にいいわよ」』
シーン
沈黙に包まれる。
『なんか今日ぴったりね。』
真「昔は多かったわ。今でもそうかしら？」
『そうね。摩利に何回あきられたことか。』
真由美はくすくすと笑い出す。
真由理も真由美に続いて、くすくすと笑い出す。
真由理と真由美は元々仲のいい双子だ。
実力は真由理の方が上。
容姿は髪型以外が双子そっくり。
双子なのか、考えていることがわかる。
真由理が頭を殴られて寝込んでいる時、真由美は聞こえたのだ。
暗いよ、辛いよ、怖いよ、と。
真由美は涙を流して、真由理の手を握るしかなかった。
『…一緒に寝よ？』
真「私もそう思ってたわ。」
双子は微笑みあって、二人は同時に寝息をたてた。

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