七草の双子の妹は最強でした

第二十二話 ページ32

『少しくらい手伝ってあげるから。で、課題はなに？』
摩利から「相変わらず甘やかしているな」と言いたげな視線に、双子はかまわず、というより無視をして、双子はあずさに笑いかける。
あ「すみません……実は、『加重系魔法の技術的三大難問』に関するレポートなんです……」
シュンとしたあずさの許に、鈴音と摩利と達也の視線が集中する。
あ「な、なんですか？」
あずさはビクッと肩を震わせ、首をすくめる。泣きそうな顔なので、さすがの達也もうろたえたのか、目をそらす。鈴音もそうだ。
しかし唯一そらさなかったのは摩利だった。
摩「ほほう……」
摩利は興味津々であずさを、正確にはあずさの手元にあったタブレットを見つめる。
摩「毎回上位五名から落ちたことのない中条が随分悩んでいるから何かと思えば」
真「毎年必ず一回は出題される定番のテーマじゃないの」
摩利のセリフを真由美は不可解と言った面持ちで引き継ぐ。
『あーちゃん、今回の設問は？』
定番なだけがあり、設問のバリエーションは既に出尽くしている観があるくらい豊富にストックされている。それに、魔法大学の受験過去問題集にも収録されるほどのテーマである。
それぞれの設問に対する回答欄も簡単に見つかるのだ。
あ「課題の内容は『三大難問』の解決を妨げている理由についてです。他の二つはわかったんですけど、汎用的飛行魔法がなぜ実現できないのか、上手く説明できなくて……」
それを聞いて、なるほどとうなづいた鈴音だった。




***************************************字数ゥゥゥゥ！！！((殴蹴刺
しばらく原作沿いになります

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