心中しないかい？ 【旧双黒】

ポートマフィアへ ページ34

『治、私はもう戻らないといけません』


太宰 「そっか。でも君は場所を知らないだろう？」


『中也さんが迎えに来るそうです』


私がそう言うと治は不機嫌になった


そうかと思えばいきなり抱き寄せられる


太宰 「私は君を手放したくないのだよ・・・本当に行ってしまうのかい？」


『はい、残念ながら・・・でも安心してください。私はすぐに戻ってきますから。次に会う時は仕事を全て終わらせておいてくださいね？』


そう言って子供をあやすように私も治を抱き締めた


すると探偵社前に黒い高級車が停まった


太宰 「あ〜あ。来ちゃったね・・・」


『行って来ますね』


そう言うとビルを出てその車の方へ目を向ける


中也 「遅ぇぞ。早く乗れ」


中也さんは親指を立てて車を指す


『待たせて悪かったわね』


少し怒り気味になりながら車に乗り込む


中也 「少しは警戒して乗れよ」


『あら？前に味方だって言ったのはどこの誰だったかしら？まぁ、信用してはないけどね』


中也 「お、お前な・・・」


中也は言葉を詰まらせるとそこから何の会話もないままポートマフィアの拠点へ着いた

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