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すごく親しげに話す二人をみて少し戸惑ってる俺にAの口からありえない言葉が出てきた。


『あ、まだ言ってなかったね。私結婚することになったの。この人旦那さん』


恭「佐藤恭平です。北斗くんの話は少しAに聞いてる」


「あ、どうも。」


幸せそうなAの顔を見てどん底に突き落とされたような衝撃が脳を刺激する。


『あ、話なんだっけ?』


そんな俺をよそに聞いてくるA。

罰が当たったんだ。神様はずっと中途半端だった俺に夢とAどちらも手にすることを許さなかったんだ。

もっとちゃんとAだけを見てあげれてれば。


そんなことが頭の中でループする。

『北斗?』


「あ、なんもないよ。おめでとう。」

その一言が言えただけでも自分をほめたい。泣くな。まだ泣くな。


『ありがとう。今から咲と智也とご飯なんだけど北斗も行こうよ。』


「うん。後で行くよ」


そう言って足早に自分の部屋に戻る。


ずっと俺の一番近くで、会えなくてもずっと近くで応援してくれて、そばにいてくれている。
俺が勝手にそう思っていた。

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作者名:o r | 作成日時:2019年9月19日 14時

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