儚い恋 (ページ47)

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北斗 side

この前も一度帰ったんだけど。ちゃんとデビュー発表したから堂々と地元に帰れる。
お盆だからもしかしたらAもいるかもしれない。

もしいたらちゃんと俺の口から伝えたい。
そして俺の今の気持ちも伝えたい。

「ただいま」

北母「あら北斗！帰ってくるなら連絡ぐらいしなさいよ。今年も帰ってこないと思ってたわ」

「色々けじめついたからさ」

北母「？？まぁ、よくわかんないけど。お帰りなさい」

北父「北斗！帰ってきたのか。お帰り。デビューもおめでとう」

「ありがとう」

北父「今年の夏はにぎやかだな。Aも帰ってきてるしな。さっきは咲ちゃんも智也も隣に来てたみたいだぞ」

「Aかえってきてんの？」

北母「今朝うちにも来てたわよ。でもお話があるから明日またくるって言ってたけど」

話す母親を後にAのところに走っていた。

『行ってきまーす。』

ちょうど家を出た時Aもどこか出かけるところだった

「A！！」

『北斗？！』

「この前は本当にごめん。」

『もういいよ』

「ダメなの。Aに言われたこと全部当たっててさ、俺やっぱ夢あきらめたくない。Aもう泣かないって決めたって言ってたのに俺が泣かすとかまじで最低だし。」

『北斗？』

「やっぱAにも俺の晴れ舞台見せたいの。昔約束したことも全部忘れられない。あの日卒業式の後Aに勇気もらって、いつも俺はAに助けられっぱなしで何も返せてないから。」

『北斗。デビューおめでとう。』

「え？」

『やっと夢叶ったね。誰のおかげでもないよ。北斗の努力だよ』

「Aの笑ってる顔が見たかったから。泣いてるAなんてもう見たくなかったから。」

俺、Aの事が好きで、いつになるかわからないけど待っててほしい。

これを伝えるために帰ってきた。

「俺、((ｶﾞﾁｬ

？「あ、Aまだいてよかった。これ忘れ物じゃない？」

Aの家から見たことない男が出てきた。

？「あ！！松村北斗！！やっぱAの言う通り生の方がかっこいいね」

『でしょ？一番かっこいいでしょ？』