儚い恋 (ページ49)

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高校を卒業して初めて4人で集まって食事した後、Aと咲は帰って、
智也と二人で呑みなおすことにした。

智「Aが結婚するのにはびっくりしたな！一番遅いと思ってたのに。初めてできた彼氏と結婚なんてAらしいな。」

「初めての彼氏なんだ」

智「そうだよ。大学の時からずっと付き合ってたよ。確か、恭平君が東京に転勤になったからAも東京に就職したんだよ。」

「そんな前からだったんだ。」

智「あのさ、お前あからさまに落ち込みすぎ。彼女いない歴年齢の上に初恋の子が結婚はきついよなぁ」

「ちがうから。」

智「そうだろ？初恋Aだろ？」

「そうじゃなくて、彼女いない歴3カ月だから」

智「は？！まじで？！なにそれ聞いてない。お前はAに一途だと思ってたわ。てかそもそも彼女作らないとおもってた。」

「そのつもりだったよ。夢も一回諦めかけてるんだ。彼女も仕事も中途半端でさ、でもそんな自分を否定されたくなくて逃げてたと思う。周りもそんな俺みて多分触れちゃダメと思ってたと思う。でもそんな時に唯一俺の痛いとこついてきたのがAだったんだよ」

智「まじか。」