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プロローグ ページ1
冷たい風が私の頬を撫でる。
自身の手に握られた刀には、鮮血が塊のように蠢いている。
足元の水溜まりからはもう1人の私が覗いていた。
「人殺し」 「化け物」 「忌み子」
そんな言葉が頭の中を駆け巡り、風がまるで鋭く尖った刃のように私を突き刺した。
「...人殺しで結構。化け物で結構。」
そう自分を言い聞かすように呟いた言葉が、風に盗まれる。
私は、これから先も奪われ続けるのだろうか。
家族、友人、そして、先生までもが私から奪われていく。
そんな事、許さない。
「...何やってんだよ。行くぞ。」
そう言って、私の腕を引いたのは誰だったか。
ただ覚えているのは、貴方達の温もりだけ。
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作者名:花流 | 作成日時:2019年2月11日 15時