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五十二話 ページ5

美奈side


お礼をしようとしたものの、そもそも話すタイミングがないし、別クラス。


そのまま一ヶ月が経過した。


うーん…
なんとかして話したいんだけどなぁ…
ころんくん、私の事知らなかったりするのかな?
ほかの男子は噂してるから知ってるはず、なのに…


…もしかして、私に興味無かったのかなぁ…
ころんくんにも好みはあるんだろうし…
諦めて、他の人にしようかな…


顔好きだったのに…


また深く溜め息をつきながら、次の移動先へ向かおうとしたら、後ろから呼び止められた。


「あ、いた! ねぇ美奈!」

美奈「ん、何のんちゃん」


振り返ると、そこには友達ののんちゃんの姿があった。走ってきたのか、えらく息を切らしていた。


「美奈が好きな青柳ころんいるじゃん!?」

美奈「えっ、ころんくんがどうしたの!?」


"青柳 ころん"
この名前を聞いただけで、私は興奮がとまらなかった
食いつくように顔をずいっと前に出す。


「青柳ころん、美奈の事が好きって噂だよ!」

美奈「…………えぇっ!!??」


噂だろうがなんだろうがどうでもいい。
噂なんて、ほとんどが本当の事でしょ?
それを聞いた俊寛、嬉しくて堪らなくて。


だったら、もう告白したって問題ないだろう。
でも、やっぱり確定させたくて。
私は当時可愛くて評判な先輩に、ころんくんに告白するようお願いした。


ころんくんが私の事を好きなら、こんなに可愛い先輩でも断ってくれるはず…


そう思っていたのに、ころんくんは告白を受けいれた。


その瞬間、目の前が真っ暗になって。
気づいたら勝手に体が動いて、そばにあったバケツの中の水をころんくんにかけていた。


美奈「私の事好きって言ったくせに!!」

ころん「え、どういう事…?」


頭にはてなを浮かべるころんくん。
横からのんちゃんたちも怒りの表情を浮かべて、ころんくんへ罵声を食らわせる。


「とぼけんな!あんたがこの子の事好きって噂が流れて、この子すっごく喜んでたのよ!!」

「それなのに可愛い先輩に告白されたからって、調子乗って…馬鹿じゃないの!?」


先輩は、この場の状況をころんくんに説明する。
何も知らないようなころんくんの顔に、無性に腹が立って。
私は手に持っていたバケツをころんくんの足下目掛けて投げ捨てて。
今の思い、感情を全てころんくんにぶちまけた。

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設定タグ:nmmn , ころん , ころんくん   
作品ジャンル:恋愛
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あじゅき(プロフ) - ゆずたくあんさん» ゆずたくあんさんコメントありがとうございます!夢主ちゃん無事なんでしょうかね…? (2021年12月24日 10時) (レス) @page26 id: e43a74c31a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずたくあん - やだああぁぁぁあ()夢主ちゃん気になる…どうか無事であってくれ…! (2021年12月23日 20時) (レス) @page26 id: 2c620bbbe8 (このIDを非表示/違反報告)
そーだだお(プロフ) - 甘酸っぱい青春から一気にヤバイ状況に…この先どうなっちゃうんでしょうか… (2021年12月23日 19時) (レス) @page26 id: b62b3a7923 (このIDを非表示/違反報告)
あじゅき(プロフ) - 空白時さん» 空白時さん!!コメントありがとうございます!すっごく嬉しいです!!更新頑張ります! (2021年11月29日 14時) (レス) id: e43a74c31a (このIDを非表示/違反報告)
空白時 - コメント私の作品に私の作品にありがとうございました^^あじゅきさんも更新頑張ってください! (2021年11月29日 12時) (レス) @page19 id: f150051e85 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あじゅき | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2021年11月3日 6時

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