【RAB】時を紡ぐ、重ねてく。〈2〉 (ページ9)

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友へ。共に…〈ネス Side〉ページ9

ラストのお題は、
「全員が同級生だったとしたら、誰と一番仲良くなれそうか」だった。

まぁ俺は安定の最下位で、納得しつつもヘコむわけで。

このお題でぶっちぎりのポイントで一位を取ったムラトミの喜びように、周りははやし立てながらも、良かったね、と声をかけ、俺もそんなやり取りを素直に微笑ましく眺めていた。

ふと、ムラトミの隣で笑うとぅーしが目に入った。

とぅーし…

俺たち、リアルな同級生なわけだけど、お前は俺を何位にしたんだろう…

ふいに心に湧いた疑問。

とぅーしは楽しそうに笑っている。
その笑顔を見ていたら、疑問を直接本人にぶつけたい衝動に駆られた。

「…あの、ちょっと気になることが。」

ムラトミを話題に盛り上がっていたメンバーが、一斉に俺を見た。

俺は視線をとぅーしに移し、言葉を続ける。

「…とぅーし。お前、俺を下の方に入れてないよな…?」

どよめくメンバーたち。面白がってとぅーしをつつく。

とぅーしは、えっ、あれっ?…と、ごまかすような笑みを浮かべながら、少々挙動不審な動きをしている。

俺は、まぁ最下位だとか、すごい低い順位に入れられてたならブーブー文句を垂れてやろう、と思っていた。ま、バラエティー的に、美味しい展開だよね。

で、もしも、そこそこいい順位に入れてくれてたなら。
そしたら、ちょっとデレて見せようか…?

などと、この企画を仕切っているドラゴンからの回答を待ちながら、そう考えていた。