【RAB】時を紡ぐ、重ねてく。〈2〉 (ページ12)

今日:20 hit、昨日:9 hit、合計:8,454 hit

友へ。共に…〈とぅーし Side〉ページ12

「…あの、ちょっと気になることが。」

ネスの言葉に、皆そちらへ顔を向ける。
ネスは俺に視線を移すと、言葉を続けた。

「…とぅーし。お前、俺を下の方に入れてないよな…?」

メンバーから笑い声が上がった。
俺は皆からやいやいとつつかれる。

「…俺たちはリアルに同級生なんだから、マジでわかるぞ…?」

ネスの表情から、本気で問い詰めてるわけではないことがわかる。ただ、その中に若干の本気が含まれていることも。

表向きには、バラエティー的に美味しくなるようにと矢を放ってきている。

だから俺も、えっ、えっ!?
って、笑いながら慌てふためいて見せた。

「…とぅーしはねぇ、最下位は…」

アンケート結果をパソコンで確かめながら、ドラゴンがネス以外の名前を告げた。

おぉぉぉ…とメンバーから小さなどよめきが起こる。

『ね。ネス、俺、最下位に入れてないでしょ?
　ドラさん、俺、下の方にネス入れてないっすよね！笑』

そう言って、ここでこのお題を終わらせることもできたと思う。

だけど…

「一位はだれスか?」

俺はドラゴンに、一位を言うよう促した。

このアンケートはだいぶ前に行われたものだったから、自分がどのように回答したのか覚えていない人も中にはいたが、

俺はこのお題で一位を誰にしたのか、ハッキリと覚えていた。

「一位は…ネスでした！とぅーしの。」