[ぷよクエ]みんなでレッツクエスト！ 2れんさ！

☆[ヌール]Agreement Necklace -星明かりに誓う-　※独自設定有り ページ24

角が生えた亀の様な商人から買い取った綺麗な首飾り。
これを着けていると、力が湧いてくるのが分かった。
どうしても強くなりたい、と地道に
アイテムを集めている時にどうやら力を発揮するらしい。
そしてある日のクエスト帰り、その首飾りに大きな異変を感じた。

中央のトパーズが一つ輝いたかと思うと、
その光が首飾りを離れて人の形を象った。
すぐにそれは消えて、代わりに一人の男の人が現れたのだ。
『貴方があの商人が言っていた魔人ね。』
「いかにも、ボクはヌールだ。」
まさか本当に出てくるとは思わなかった。
「首飾りの契約者、名前を聞かせてくれるか。」
一言、私は自分の名前を告げる。
すると首飾りが、また一つ輝いた。
「もう少し早くに契約出来ればと思っていたが、
上手く使いこなせているのを見ていると意味が無い様に思えたのでな。
先程まで様子を見ていたのだ。」
言いながら私の首飾りに、そっと口付けるヌール。
『な、な…！』
「これで契約は完了した。
これからも精進し、努力を続けろ。
さすればキミに強大な力がもたらされるだろう。」
近付けた顔のままそう言ってくる彼を見て、
私は自分の体が微かに震えた感覚を覚えた。

違うクエストの帰り道。
隣を歩く彼が疲れている様に見えたので、休もうとすると。
「まだ休む気は無い。
Aも受けたいクエストがあるのだろう？」
『あるけど、いつでも出来るものだから良いよ。
ヌールの体調の方が大事だし。』
「魔人は契約者の為に動くものだ。
この位…。」
途中でふらついてしまう彼。
『ほら、どう見たって疲れてるよ。
どこか休める所に行かないと。』
「必要ない。
キミの努力を手伝う為で、あくまでもボクの意思によるものだ。」
そっと、手を繋がれる。
「癒しなど、これだけで良い。
勘違いするなよ、これは契約に基づくキミからの対価だ。」
あれ、ヌール…。
『顔、赤くなってない？』
「なってなどいない。」
強くは言うけど、何で私の方を向かないのかな。
「ほら、次のクエストに向かうぞ。」
『ふふ、はーい。』
強がる様に言う彼を見て、思わず笑ってしまった。

努力は積み重ねてこそ意味がある。
なら二人ですれば、その効果は倍増するよね。
夜空に輝く明るい星を見ながら、私は彼の為に努力すると誓った。
〜〜〜
前作のカーンの話と似てしまった…。
これでも大部分は変えたつもりです。
因みにヌールはアラビア語で＜星明かり＞と言う意味だそうです。
リクエストありがとうございました！

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