【花京院典明】救済【ジョジョ】

マニアック4※ ページ8

ああ、そうだエジプトでDIOに、でもどうしてだろう孤独の他に何かあったんだろうか私には到底わかりもしない
真っ暗な部屋の中でハッキリと考えられたことがこれだけだった

花京院は私の肩に顔を埋めると生暖かい舌が蛞蝓のようなヌルついた感じのを這わせた
それが耳の裏に来ると耳を口に含まれグチュグチュ聞こえハァッと温かい息が数回耳元に当たった

ゾワッとして全身鳥肌になったのが布が擦れるたびにわかる
近くにいると優しい香りがする花京院が、今はとても怖い
理性がだんだんと削られていくのが身にしみて感じてしまうのが怖い

前世では経験が無かった、知らない感触
跨られた私は身動ぎが出来ず生理的に涙が滲み出始める
夏場の様な湿った空間は荒く息をする花京院から作っているのか
私は体は竦んでしまって逃げる為の策も思いつかない

「やっとやっと、手に入れたハァ…イイ匂い」

気持ち悪いッやだ、いやだ

乾いた皮膚と皮膚が重なり合って濡れた舌で唇を撫でて親指を歯に咥えさせ無理矢理キスをし奥へ奥へと舌が入り込むたび隙間から水音が聴こえる
湿っぽくて胃が気持ち悪いし頭がぐらぐらする、苦しい助けてだれか

後ろは花京院のベッドで前には花京院が居て逃げる隙間もない
意識が朧げ、まるで今起こっているとこが嘘みたいに思えてしまう

「あはは、鼻血出ちゃった心臓が痛い分かるかい？ずっとさっきからうるさいんだ」

暑い、重い、辛い
ゲロが喉元まで登りかけてきているのか鼻から臭ってくる

キャラメル…ナイフを、ダメだ
ああ、それじゃあ旅ができない
肉の芽が埋め込まれているからだ、きっと


きっとこれは悪い夢、旅についていくための試練なんだ
聖子さんのところに行っておけば良かったでも逃げられたのかな？仮定なんてもう効かない、死んでしまえば元も子もない此処から出れば私は殺人犯かもしれない、いやもう既に…

その前にこの状況どうすれば、この場を凌げるのかを考えるんだ
この男が喜びそうな言葉を選ぶんだ

『きょ今日は、ここまでにしよう？夜ももう遅いし疲れてるでしょほら鼻血出てるよ』

震える手で機嫌を取るよう指で拭った
喉が圧迫してしまって情けない掠れた声が出た
すると、幸いにもこの男は止まってくれた

「…初めてだもんね、ちょっとがっつき過ぎたな。そうだな、今日はここまでにしよう明日からゆっくりしていこう」

このはぐらかしはいつまで通用するのか分からない
早く此処から出ないと

明日、男が行った後にでも決行しなくては食われる

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