キャンプにて [キバナside] 3 ページ10
キ｢おいダンデ
何入れたんだ｣
ダ｢きのみだ!｣
キ｢そりゃそうだろうよ!
そうじゃなくてなんのきのみか聞いてんだ!｣
鍋をかき混ぜながら満面の笑みで答えたダンデに頭を抱えるとホップとマサルが新たに追加した大量のきのみに口もとがひきつった
キ｢おいおいおい……それもしかして………｣
ホ｢マトマのみだぞ!｣
マ｢今鍋にはアッキのみとタンガのみが入ってます｣
キ｢余ってもオレさまは食わねえからな｣
ダ｢大丈夫だろう
ここにしんせんクリームを入れるからな｣
キ｢いや……無理だろ｣
新たに投入されたきのみによってありえないほど赤くなったカレーから逃げるようにAの背後に立つと優しいカレーの匂いに何故か安堵した
キ｢A
どうだ?焦がしてないか?｣
『わっ!?
危ないなぁ………ユウリがいるから大丈夫!』
ユ｢Aの為ならいつでも最高のカレー作ってあげるよ〜｣
『本当?』
ユ｢もちろん!
地の果てでも行ってあげるよ｣
キ｢こわ……｣
鍋をかき混ぜているAの腰に腕を回し屈みながら顔を近付けると隣から一発だけ殴られたがそのままAの肩に額をグリグリと押し付けているとAが若干動いた
カレーが出来上がったのかと顔をあげるとタイミングよく目の前に差し出された小さな受け皿に首を傾げた
『味見をして欲しいなぁ……なんて……』
キ｢………………………マジかぁ……｣
はにかみながらお玉を持った手で頬を軽くかいたAに喉の奥から絞り出すように出た声に自分でも若干驚きながら受け皿に乗ったカレーを啜ると優しい甘さに口もとが緩んだ
キ｢うまい……｣
『良かった』
ユ｢……………そうしてるとなんか悔しいけど新婚夫婦みたいだね｣
キ｢……そりゃいいな｣
『……ダンデ兄にもよくあーんってやってるよ?』
キ｢おいダンデェ!!!!!｣
Aの言葉に即座にダンデに詰め寄ると話が聞こえていなかったダンデはなんだなんだと数歩後ずさった
キ｢人の事言う前にお前も距離感を考えろ｣
ダ｢オレは良いんだ 従兄だからな!｣
キ｢従兄って言っときゃなんとかなるとか思ってないよな?｣
ダ｢流石に思って無いぞ?
しかしさっきの距離は近すぎないか?｣
キ｢気のせいだろ
じゃれてただけだ｣
ダ｢…………………ほう?｣
真面目な顔になったダンデから視線を泳がせるとダンデからの無言の圧を感じ逃げるようにAのもとへ戻った
キ｢できたか?｣
『後は盛り付けだけ!』
キ｢なんかデッケェの入ってんだけど｣
ユ｢ヤドンのしっぽです｣
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遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年10月28日 10時) (
レス) @page14 id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
コウ(プロフ) - ウールーと共にwww (2020年1月13日 1時) (レス) id: 67362f68ce (このIDを非表示/違反報告)
あーちん(プロフ) - 初めまして！小説読みました！すごく面白くてよかったです！！とくにカレーの！カレーにヤドンのしっぽに笑いました！これからも頑張ってください！(*´∀｀*) (2019年12月8日 8時) (レス) id: 5fc00616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つばさ
| 作成日時：2019年11月30日 23時
