Apr.30 ページ35
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「セナ〜！おひさ〜！！」
「あんた、また来たのぉ〜！？久しぶりっていうかたかが3日でしょぉ！？って、なんでAまで一緒にいるわけぇ？」
「気分転換！」
「はあ？」
無理やり連れてこられて、いつの間にかフィレンツェの泉の家。でも、ほんとにレオが色々してくれていたらしい。飛行機のチケットを取ってくれてたり、管理人の仕事を敬人に頼んで私がいない間をつないでもらったり、、
身ひとつで来てしまった私は誰かに世話になるしかない。
「おっじゃましまーす！」
と言って土足で廊下を駆け出したレオ。
「え、ちょっと」
「大丈夫。フィレンツェの家って土足が当たり前だから。Aも靴脱がなくていいよぉ。」
「あ、そうなんだ。じゃあ、遠慮なく…」
変な感じ、と思いながら歩き出そうとした瞬間、泉に腕を掴まれる。
「ちょっと待って。あんた、せっかく来たんだしさぁ、あいつの代わりにめいっぱい働いてもらうからねぇ。」
「へ？」
いい笑顔をした泉に見つめられては何も言えない。
えっと、私ここにちょっと休むために来たんだよね…？
＊
それから結構大変だった。
泉にご飯作るの手伝って、とか、れおくんが散らかしたもの片付けといて、とか。おまけにお風呂も掃除しといて、だよ！？私はあんたの召使いかっての！！普通に家にいる時と変わんないんだけど！
「はぁ」と溜息をつきながら、泉に頼まれたベッドメイクを終わらせる。なんでこんなことまでしなきゃいけないのか。
「結構上手くできてんじゃん」
背後に現れた泉はなぜか上から目線に口を開いた。
「それに、最近は結構調子いいんじゃないのぉ？肌も荒れてなくて綺麗だし、髪の毛だってちゃんと毎日トリートメントしてるの分かるし。」
「…なに、急に褒められても困るんだけど」
「はあ？俺があんたを褒めちゃいけないってわけぇ？俺はただ事実を述べてるだけだし、もう少し自分を認めてあげてもいいんじゃない？」
そう言った泉は踵を返して、「ほら、今日はあんたがそのベッドを使うことを許してあげるから、とりあえずあのバカを回収しに行くよぉ」といつもと変わらない口調。
急に泉に褒められた私は、なぜか涙が込み上げてきた。涙が出ないように必死に上を向いて隠す。
最近自分自身に対して否定的なことしか考えてなかったから、思ったことをズバズバ言う泉に褒められたことは特に嬉しかったのかもしれない。
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玲咲(プロフ) - カレンさん» コメントありがとうございます！知ってる方がいて嬉しいですー！ただの私の趣味で紹介してしまいました…！笑 (2021年6月9日 13時) (
レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
カレン(プロフ) - 天使は奇跡を希う、面白いですよね (2021年6月8日 22時) (レス) id: 844f88e235 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - 碧生さん» ありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！！待ってます！笑 (2021年4月16日 22時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
碧生(プロフ) - 玲咲さん» ひゃあああ！！レスが！ありがとうございます！主様が元気になるならコメント沢山します！！ (2021年4月16日 21時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - 碧生さん» うわぁぁ！！コメントありがとうございます！！実は待ってたので、めっちゃ嬉しいです！！元気もらえたので、更新頑張ります！！ (2021年4月16日 21時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲咲 | 作成日時：2021年3月11日 16時
