Bloody Connection 2【朔間零】

【番外編】朔間零・瀬名泉生誕祭 ページ43

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放課後、学校にて。






「瑞希、何作ってるの？」





チクチク裁縫をしている瑞希を見かけて話しかけた。作っているのは、小さなお人形だった。





「パパの誕生日プレゼント。これ、キーホルダーにしてあげようかなって。来週なの、誕生日」

「へ〜、私のお父さんも誕生日、来週だよ」

「ふーん」

「私も何か作ろうかな〜。でも、あと五日で作れるかな」

「……！？あと五日！？誕生日同じなんだけどぉ！」

「え！？」






2人で顔を見合わせた私たちは、何かを決意したようにうなづいた。






＊





「凛月くん！」

「りつくん！」

「うわ！びっくりした〜、2人してどうしたの？」







凛月くんのお家に押しかけた私たち。タイミング良く凛月くんがお家にいてくれてよかった。






「「お父さん/パパの誕生日パーティ開催したくて！」」






声を合わせてそう言えば、凛月くんはケラケラ笑って「いいよ」と言ってくれた。





「今年の誕生日パーティはセッちゃんの誕生日パーティと一緒に開催していいの？A」

「うん！みんなでお祝いできた方がお父さんもきっと喜ぶよ！」

「わかったよ〜。基本的にパーティの飾り付けとか用意するものとかは2人に任せるよ？好きにこの家使ってもらっていいからさ」

「うん、わかった！」






瑞希と一緒に計画を立てていれば、あっという間に当日がやって来た。






＊






「凛月くん、これくらいでいいの？」

「んー、もう少し固くてもいいかも」





ケーキ作りである。今スポンジケーキは焼いてるから、生クリーム作り。瀬名さんはケーキは食べないらしいけど、「こういうのは気持ちが大切だから、セッちゃんの分も作ってあげよう」って凛月くんが。それに加えて、「無理やり食べさせるから大丈夫」だって。頼もしいね。






その間瑞希は会場のセッティングをしてくれている。ちなみにパーティ会場は凛月くんのお家である。私の家でも瑞希のお家でもバレちゃうからね。





「れおくん、これ上に飾って」

「わかったぞ！絶対セナのやつ泣いて喜ぶな！」

「瑞希くん、これはここで大丈夫でしょうか？」

「そう！合ってる！」





月永さんと朱桜さんも手伝ってくれてる。鳴上さんには瀬名さんを連れてくる役目をお願いしてるみたい。ちなみに、お父さんを連れてくる役目は晃牙くんにお願いしてるよ。今日のお仕事が一緒みたいだから。







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