【あんスタ】私達の星奏館10【月永レオ】

Jan.327 ページ13

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2人でお辞儀をしてから、それぞれ持ち場に着く。客席を見れば、たくさんのお客さんがいて。ありがたいことに満員御礼である。緊張感と共に高揚感がふつふつと込み上げてきた。






椅子に座り、レオと息を合わせる。レオは私の客席側の斜め後ろにいるから直接顔を見ることは出来ない。だから、合図を決めている。私の気持ちの準備が出来たら、コツコツコツと3回鍵盤を爪で叩く。もちろん、音は出さない。






……ふぅ。






気持ちを整えてから、鍵盤を3回叩く。そして、演奏が始まった。






〜♪〜♪〜〜♪





｢〜♪〜♪｣






歌詞はレオのソロから始まる。次のフレーズは私が歌う。そうやって交互に歌っていって、サビは2人で歌うことになっている。





後ろから聞こえるレオの声とヴァイオリンの音が心地よくて、私も負けてられないと気合が入った。






”｢音外しても楽しんで歌えれば大成功っ！｣”





といつかの練習で言っていたレオの言葉を思い出す。





本当に楽しい。楽しいよ、レオ。あんたとの演奏はすっごく楽しい。





ヴァイオリンと息が合ってるのも実感出来るし、レオの声とハモってるのも分かる。






演奏が終わると、客席からは大きな拍手が聞こえた。その音がすっごく嬉しくて、思わず笑みがこぼれた。4分があっという間に感じた。









……あぁ、好きだなぁ…







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