Nov.252 ページ9
.
「あっ、いいこと思いついたっ」
急にそんな声を出して、「ほら、A行くぞっ」と手を引かれる。
「ちょ、ちょっと待ってよ！」
急いで持っていたペンライトをソファの上に置く。私の手を引いたレオは歩くのが早くて少し小走り気味になる。こうやってみると、いつも私の歩幅に合わせてくれてたことが分かる。
「待って鍵！」
「あとで、おれが閉めとくから大丈夫」
「そういう問題じゃないでしょ！」
ドアを出てもレオは止まる気配がない。そのまま階段をずんずん進む。
「てか、今日はフィレンツェで仕事じゃないの！？」
「仕事じゃないぞ。セナにフィレンツェにいろって言われてただけだし。だから別に日本にいたっていいだろ？」
「…」
腕を強く掴まれて引っ張られて少し痛い。レオ、だいぶ怒ってるなぁ…
「レオ、ごめん。隠してたことは謝るから」
「さっき、隠してなかったって言ってなかった？」
「…」
「ごめん」と謝ろうとすれば、「着いたっ」と明るい声が前から聞こえる。
そこはレオの部屋。
「え？」
「まあまあ先に入って」
そう言って背中を押されてレオの部屋に足を踏み入れる。なんで？
「どういうこと？」と振り返ると目の前で閉まったドア。もちろん、レオは入ってきていない。
「え！？レオ、ちょっと！？」
ドアノブをガチャガチャやっても開く気配がない。多分、ドアの向こうでレオが押さえてる。
もう、なんなのほんと！？私が悪いのはわかってるんだけどさ！
「あレ？Aねえさン？どうしたノ？」
「…！？」
待って待って、そうじゃん…、レオの部屋って…
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 586人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玲咲(プロフ) - あんスタのお豆さん» 楽しみにしててください〜。妄想を頑張って文字に起こします…！笑 本当に早いですよね…もう12月…1年があっという間でした！笑 (2021年11月30日 13時) (
レス) @page38 id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
あんスタのお豆 - よっしゃ！12月分楽しみにしてます！月日流れるの早いですね、、もう12月か(( (2021年11月30日 11時) (レス) @page38 id: 8b24582a0b (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - きこりさん» 改めまして、リクありがとうございました！大学生活ほとんど書いてなかったなぁって思ったので、ありがたかったです！これからもよろしくお願いします！ (2021年11月27日 10時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
きこり(プロフ) - もう、、最高でした、、、、あんなふわふわしたお題だったのにここまで素敵なお話にしてくださるなんて、、大学生活の1面や、夢主が愛されている1面が見られてほっこりしました！ありがとうございます！！ (2021年11月27日 10時) (レス) @page33 id: 0657e68793 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - あんスタのお豆さん» 楽しんでいただけたなら良かったです！何回も読み返して下さってるんですか！？ほんっとに嬉しいです！ありがとうございます…！最後まで見守っていただけたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2021年11月24日 8時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：玲咲 | 作成日時：2021年11月1日 15時
