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お風呂に入って、ぽかぽかした状態で脱衣所に上がった。髪の毛を拭いて、身体を拭いて、パジャマを着て。
そして、1歩踏み出した時、足元に何か違和感が。
「…?」
足を退けてみれば、そこにいたのは
「いやああああ!!!」
かの有名な嫌われ者である。踏み潰してはいないもののそこにいる黒い物体は私を絶叫させるに十分だった。
私が足を退けて、すぐさまにかさかさとどっかに消えていった嫌われ者。名前を口に出すことすら耐え難い。
私はそいつを仕留めるなんてことは到底できず、ただただ逃げるという選択肢を選んだ。髪なんて乾かさずに隣の部屋のなるちゃんと鉄虎の部屋の戸を叩いた。
「なるちゃんっ!鉄虎っ!どっちかいないの!?」
大声で叫びながら、どんどん叩けば、静かに戸が開いた。
「…Aちゃん、どうしたのォ。って髪乾かしてないじゃない!しかも、パジャマじゃない!」
「今はそんなことはどうでも良くて…!出たのよ、あいつが!私の部屋に!」
「あいつ、って…。まさか、あいつのことなのっ…」
「そう、あいつのことだよ!」
手を当てて、「信じられない」といった顔をしたなるちゃん。「ごめんなさいねェ。アタシもあいつだけは無理なのよォ」と言った。
「なるちゃんでも無理なの…」
「なるちゃんでも、ってどういうことよ。アタシだって乙女なんだからねェ。鉄虎ちゃんならやっつけられるかもしれないわ!髪でも乾かして待ってましょ」
私はなるちゃんのお部屋にお邪魔することになった。
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玲咲(プロフ) - ますかるぽーねさん» コメントありがとうございます!私の妄想に悶えてくれて(?)ありがとうございます!嬉しいです!私の推しはレオくんと凛月くんで、最推しはレオくんですよ! (2021年8月7日 23時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
ますかるぽーね - 凄く面白いです!!お話が綺麗にまとまってて、読みやすくて、もう...もう...!!って感じになってます(?)ちなみに作者さんの最推しって誰ですか?私は七種です。 (2021年8月7日 23時) (レス) id: 03d8bca1c9 (このIDを非表示/違反報告)
玲咲(プロフ) - コメントありがとうございます!とても励みになります…!これからも更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2021年8月2日 14時) (レス) id: 27f192e968 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 初めまして、いつもこの作品を見させて頂いております。 えっとですね、言うのが少し遅れてしまいましたが、続編おめでとうございます! いつも楽しく読まさせて頂いております! 自分のペースで更新頑張ってください。 ……別に急かしてるとかではないです! (2021年8月2日 13時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲咲 | 作成日時:2021年8月1日 14時