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15話 ページ16
夢主side
廊下を歩いていると、真冬が珍しく1人で歩いていた。
いつも女の子に囲まれて歩いているから、真冬がいると嫌でも分かってしまうのだ。
じっと見ていると、真冬も視線に気づいたようで、こちらを見つめ返してくる。
「僕の顔、なんかついてる?」
なんて、いつもの笑顔で言うから、
あの感情がまた蘇ってくる。
『.......ううん、、ついてないよ。』
ぎこちない笑みでそう告げると、そう?なら良かった。なんて言ってジリジリと私に近づいてくる。
その顔が、なんだか獲物を狙う獣のようで。
咄嗟に後ずさりするも、真冬に腕を掴まれてしまう。
「俺、Aに話があるんだ。」
真冬は真剣な顔で私の目を見つめる。
思わず頷くと、真冬はそのまま私の腕を引いて歩いていく。
ついて行くことしかできない私は、いつもと変わらない真冬の後ろ姿をただただ眺めていた。
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作者名:流雨 | 作成日時:2018年11月14日 0時