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14話 ページ15

夢主side

先輩と付き合うことになったという噂は瞬く間に学校中広まった。


まぁ、女遊びが激しいって有名な先輩が、
急に一人の女の子だけ、ってなったらそうなるか。




私は、彼方先輩と普通の彼氏彼女になった。



デートもして。

キスもして。



いつの間にか本当に先輩を好きになっていった。




でも、


真冬は私と先輩が付き合い始めたという噂が流れてから、

より一層私と距離をとるようになった。


それがなんだか凄く寂しくて。

悲しくて。




やっぱり真冬が他の子といるのを見ると胸が苦しくなった。




私、やっぱり真冬が好きなのかな。



なんて考えたりしたけど、



そんなわけない。と自分に言い聞かせるようにして、


彼方先輩に縋っていた。




彼方先輩がいなくなったら、私はきっとひとりぼっちになってしまうから。



先輩だけは、いなくならないで。




気がつくと頬に一筋、涙が零れていた。

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作者名:流雨 | 作成日時:2018年11月14日 0時

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