期末試験 ページ2
6月下旬
比較的穏やかに時は流れ学生生活も順調な日々を送っていた
「あれ…物間…？」
昼休み、学食に行こうと声をかけられ断る理由もないので物間についてきたAは(回原はブラキン先生に呼ばれ職員室に行ってしまった)ランチラッシュのお刺身定食小うどん付きの乗ったトレーを両手に見慣れた金髪を探してキョロキョロ辺りを見回していた
お昼時、在校生の多いこの雄英でたった1人を探すのはいささか苦労するものだ
スンスン…
「こっち、、いやあっちか…」
視覚からの索敵を早々に諦めAは斜め上に鼻を上げ物間の匂いを探す。様々な匂いで充満している食堂だが、同じクラスのメンバー一人一人の匂いはもう完全に把握している。激臭がない限りは完璧に嗅ぎ分けることができるAにとって目より頼りになるものなのである
匂いの方へ迷いなく歩みを進めると見慣れた後ろ姿をみつけ
「あイタ！」
「あ…」
その腕が緑のモサモサしたものに(わざと)ぶつかった
その緑が人の頭でしかも緑谷だなぁと思った頃には物間の横顔はいつもの整ったものではなく小馬鹿にしたような(拳藤曰く)ヤバい顔になっていたのでAは一つ溜息を零した
「(緑谷と話したいなら普通に声かければいいのに、不器用だな物間は)」
そんな事を思いつつ歩いていると反対側からつかつかと拳藤が歩み寄って容赦なく物間の首筋に手刀を落とした
「え、」
「氷叢！物間といるならちゃんと手網もっとけ」
「あ、ごめん？」
「いやっ氷叢くんが謝ることじゃ…拳藤さんもっ」
話が全く読めない上に何故か怒られ緑谷は慌てふためいていてAの頭上にははてなマークが浮かんでいた
「(氷叢くん、はてなマーク浮かんどる…なんかかわええ)」
「(クールだと思ってたけど轟くんみたいな天然イケメン…！)」
「(ケロ、耳ぴくぴくしててかわいいわ)」
麗日、葉隠、蛙水の3人は言葉には出さずとも同じソワソワ感を共有していた。B組との交流は多くないもののことイケメン情報には敏感なお年頃、きちんとチェック済であり気になっていた人物なのである
目の前で拳藤に指示され片手で物間を支えてあげるその様子だけなのに様になるのはイケメンの特権だとしみじみ堪能するのであった
「あんたらささっき期末の演習試験不透明とか言ってね。入試ん時みたいな対ロボットの実践演習らしいよ」
さらりと告げられた事に緑谷含め一同驚きに目を見開いた
．
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みけいぬこ(プロフ) - 早桃さん» ありがとうございますっ！！更新強化していこうと思ってて他の作品とは少し違う視点でいこうと思うのであたたかく見守っていただけますと嬉しいです！ (2023年1月29日 11時) (
レス) id: a23455ed84 (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - やばいめっちゃ好きです！！大好きです！これからも無理せずに更新頑張って下さい！応援してますぅぅぅ！ (2023年1月29日 10時) (レス) @page48 id: 363e501944 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 千椛さん» コメントありがとうございます！ここを楽しみにしてくれてる人がいて喜びに震えております！頑張ります！ (2022年12月7日 11時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
千椛(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page31 id: f9704de043 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 月の光さん» コメントありがとうございます！魔ってました( º^º; )修正致しました！ご指摘ありがとうございます！氷叢くんいつか混沌に巻き込まれていくのですがなるべく穏やかにがんばっていきます(*`･ω･)ゞ (2022年10月4日 22時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月3日 18時
