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報告書No.50 ページ12







『イタタ…それはさておき、今日は顔見せだけじゃなくてな、一つお願いがあって来たんだ』



「ほお?なんだ?また同じような事じゃないよな?」








袖を捲り、腕を構え出した三島。やめてくれ。そうじゃない。










『違うさ。



















































津軽新聞社へ、私個人からの依頼だ』









今回は、頼みじゃない。
何故ならば、これはヨコハマを確実に守るための方法、いや確実に被害者を減らすための方法(・・・・・・・・・・・・)だからだ。





今回の件、首領の様子を見るに、彼の子(・・・)の解放は防げなかった模様だ。


ならば間違いなくヨコハマは混乱に陥る。
正しく地獄の様になってしまう事だろう。


ポートマフィアも、その点は何とかしようとする筈。
だが、いくらマフィアといえども、死傷者をゼロにするのは不可能。



だから、私は。







































津軽新聞社(ヨコハマ最強の勢力)に依頼するのだ。







「ふぅん。そうか」








何やら察してくれた模様の三島。相変わらず、頭の回る男だ。










「依頼ィ?手前がか?…何が起こるんだ?」


「…それは、今回の件と関係があるのでしょうか」


「依頼デスカ。これはまた大変デスネ。无聊(めんどくさ)







啄木とヴィヨンも、察したようだ。優秀で助かる。
また、彼らの次に仲の良い、魯 迅(ろ・じん)が察した。彼もまた中々頭の良い男だ。









『嗚呼。その通りだ、ヴィヨン。魯迅、面倒だなんて言わないでくれるか?



これは、

















































ヨコハマが壊滅しかねないんだ』











私の言葉を聞き、ざわざわとしだす社の皆。
そりゃそうだ。いくら荒事に慣れようと、我が街の破滅に関わるなど、冷静でいられる方が可笑しいくらいだ。







そんなところに、三島が一声。









「皆、鎮まれ。…さて、レイ。事情を聞かせてもらおうか?」












鶴の一声とは正しくこの事だろうと思える程、一瞬で静まった。流石は社長をやるだけあるな。










『ああ、すまない。説明の仕方が悪かったな。





________それじゃあ、話そうか。これからの作戦を』












そういって、私は静まり返った彼らに、先程の依頼の説明をした。



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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (4月5日 18時) (レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
ハデス - 体調に気を付けてください。ゆっくり休んで下さいね。ずっと応援してるんで! (9月21日 21時) (レス) id: 087d3e6d61 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨルノ | 作成日時:2023年8月18日 16時

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