【文スト】純粋かも知れない素敵帽子とヤツガレの恋愛奮闘記【中原中也】【芥川龍之介】【短編集】

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芥川「突然変異でこうなりました」


俺の寝室は

芥川の言葉を最後に

沈黙に包まれた

俺は口をポカーンとあけた侭固まった

沈黙を破ったのは

俺の間抜けな表情を見た太宰だった

ぷっ と吹き出し

腹を抱えて嗤い出した

包帯の付属品如きが

後で其の頭跡形もなくしてやる


中也「そ、それだけか？説明は」

芥川「其れだけです」

「それだけですっ！」

太宰「芥川君の台詞を復唱しているAちゃんも可愛いよう！よーしよしよしよし」

「んへへっ…。おさむにいにのナデナデきもちー！」


太宰はダラシなく

へにゃっと微笑い

突然変異で幼児化したというAの頭を撫でる

何だ此奴ッ…キメェッ……！

完全に首領化(幼女趣味化)した太宰は放置して

芥川に話し掛ける


中也「で、何で其の幼児化したAを抱えて俺の部屋まで来たンだよ？」

芥川「僕等だけでは幼児の面倒を見る事は出来ぬ故」

中也「俺に助けを求めに来たッて事か」

太宰「そう。周りから此の二人だけじゃAが危険だーって云われてね」


確かに

ポートマフィアの狗と自称する指名手配犯と

元ポートマフィア最年少幹部の

自 殺魔の

女誑しの

幼女趣味化した男に

幼児化したAを任せようとは到底思えない

小さく息を吐き

グシャグシャッと髪を掻く

仕様がねえ…

Aの為を思ッて


中也「判ッた。俺もAの面倒を見る。但し！問題だけは起こすなよ！？」

太宰「えー」

芥川「承知しました」

中也「何か問題起こした時点で、手前等の組織に連絡入れるからな！？」

太宰「其れは困るなあ。判った。問題は起こさないよ。……多分」

中也「多分ッて何だよ多分ッて！」

太宰「さ、Aちゃんは今着てるのは大人用の服だから、子供サイズの服にお着替えしようねえ」

中也「おい！！！？」

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