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第27話 ページ28

あぁ、ダメだ怖い

暗いしあの時と同じだ

小学三年生の頃クラスのみんなで遊園地に行った時のことだった

お化け屋敷に入ろうと誰かが言ってみんなで入ることになった

固まって動いていたけど一人の子が叫んで先に走って行ってしまった

みんなそれを追いかけるように走った

友達の手を握っていたけど見事に振り払われ私は一人残されてしまった


『みんな待ってよ!!っ!?』


真っ暗で呻き声が聞こえて足が竦んで動けなかった

ただその場でうずくまることしかできなかった

目を強く瞑って耳を塞いでただ泣いていた

その時"あいつ"が来てくれたんだよな


貴「うわぁぁぁぁぁぁぁ⁉もうむりぃぃぃ…」


現役女子高校生氷鉋A

肝試しにて女子力のかけらもない声を出してます


松「ただ風で草が揺れただけだろ」


貴「無理っす、マジ無理っす」


もうお家に帰らせてくれ


松「お前お得意のポーカーフェイスはどうした。泣きすぎだろ」


貴「だって怖い」


松川先輩が手を差し伸べてきた


貴「この手は何ですか?」


松「お前が怖がってるから肩貸してやる」


貴「…先輩」


松「何?」


貴「今、初めて松川先輩のことを尊敬しました」


松「お前をここに置き去りにしてやろうか?」


貴「すいません、だからマジ勘弁してください」


松川先輩の腕にしがみつきながら肝試しのルートを歩いた

お札を回収してまたきた道を戻る


貴「は、早く行きましょう。ここに長居したら私が死にます」


松「分かったから落ち着け」


松川先輩が涙を拭ってくれた


貴「もうガチで無理…」


松「…目瞑って腕にしがみついてろ。そしたら俺がゴールまで連れてく」


貴「松川先輩、カッコつけすぎですよ」


松「お前がそんなこと言える状況か。さっさと行くぞ」


言われた通り松川先輩の腕にしがみついた

ふざけんな怖すぎだろ

何だこれガチ死ぬ


貴「絶対置いてかないで下さいね、絶対に」


松「それはフリか?」


貴「フリじゃないです。置いて行ったら死ぬまで怨みますよ」


松「そんなに怖い?」


貴「怖いです。だから一人にしないで下さい」


松「…分かった。しっかり掴まってな」

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設定タグ:ハイキュー , 青葉城西 , 逆ハー?   
作品ジャンル:ラブコメ
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もちな - マッキーおちですか!?マッキーかっこいいです。頑張ってください (2017年10月9日 7時) (レス) id: 4eb261d98d (このIDを非表示/違反報告)
大福 - 和みます♪(*´ω`*)これからも頑張ってください!! (2017年3月27日 11時) (レス) id: bd9ad16b8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おふとん | 作成日時:2017年3月22日 0時

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