【歌い手】不幸少女と。【シェアハウス】

ニットのサイズ ページ11

〜うらたぬきside〜

俺は選択を間違ったかもしれない


そもそも初めて会った時はスエット姿で何故か灰まみれだったし･･･

あんなに可愛いなんて知らなかった

２人きりになった時俺を覗き込む大きな目に
クシャってなる笑顔に

主｢分かった！うらたん！｣

その言葉に。

動揺するなんて俺らしくない

なんか悔しくてわざと昔、見栄張って買った
サイズの大きいニットをゆきに渡した

ゆきの悲鳴が聞こえた時咄嗟に走って向かおうとしてしまった。ほんとどうしたんだろ、俺

坂田と志麻くんがその･･･
あいつの下着姿を見たと知った時

何故かイライラしてしまった

極めつけはお風呂から出てきた時のあいつの姿

ズボンが短いせいで俺が貸したニットしか
着ていないようにみえる

坂田もセンラくんも志麻くんも
屈んた時に少しみえる谷間やすらっとした足に
釘付けになっている

うら｢･･･どんだけ鈍感なんだよ、ムカつく」

誰にも聞こえないように言った

なんでだろう誰にもあいつを見せたくない
姿も声もあいつのすべてを独り占めしたくなる

｢･･･好きってことなのかな｣

違う。

俺は恋なんかしない。

あいつのせいで乱される

俺はこんなにむしゃくしゃしているのに
あいつはまた俺に笑いかける

やめてくれ。

恋愛感情は捨てたんだ

もう二度と大切な物を失う苦しみを

味わいたくないんだ

2年前俺は最愛の人を自分のせいで失った

喧嘩別れしたその日に俺の家に向う途中
彼女はトラックに撥ねられて帰らぬ人になった

あの時、俺が引き止めていれば

ごめんねって素直に言えていれば

彼女は俺が殺したんだ



俺に人を愛する資格なんてない

このイライラも一時の気の迷い

消えてくれ早く。

だけど彼女とゆきを重ねてしまう自分がいる




こんなに俺を苦しめるあいつが嫌いだ

失うのを恐れて逃げ続ける俺が嫌いだ





いっそのこと全部消えて無くなってしまえば

いいのにな。なんて



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一気にシリアスモードに入りましたが

うらたんの話は全員そろってからにしようかなーと思っています。はい。

フラグ立てただけです。すいません

次回はさかたんsideです！！

読んで下さってありがとうございました！

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