岸辺露伴は恋しない【ジョジョ4部】 (ページ10)

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「露伴おはよう、殴って悪かったな」

露伴が悪いとはいえ殴ってしまった
それ相応の罰は受けるつもりである

「……あぁ、というか丈助クレDで治しただろ、僕のことッ！」

「治しちゃ悪いんスか！？このままじゃ病院送りで漫画が描けなくなる所だったんだぜッ！」

「お前に治されるのは気に食わないンだ！」

拍子抜けした、もっと私に怒るかと思っていたのに

「……あーッともうこんな時間ッス、話したかったことあったんだけど…」

「話したいことってなんだ？」

「いやまぁ、ただの注意喚起だぜ……また変なスタンド使いが出たってーな」

「クソッタレ丈助が僕に注意喚起だと？お前、他にあるだろ？用事」

「これでも警察官の丈助くんッスよ！市民の平和を守るってーな！あと、チンチロでお金ぶんどりに……」

「やっぱりか！クソッタレ丈助、はやく僕の家から出ていけ！」

すると警察官だという彼は急いでこの場を後にした。「またお金ぶんどりに来るッスー！」と言い残して

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気まずい……

さっきから露伴が黙ってこちらを見つめている
殴ったから怒っているのか

もしくは弁護士を雇って慰謝料請求するのか
私にそんなお金は無い、ただの貧乏学生である

貧乏学生である私はこの家の高そうなティーカップを持つことでさえ震えが止まらないというのに

「……あの、気まずいんやけど」

私はやっと重い口を開いた
なにか喋らないととてもじゃないが気が狂いそうだったから

「……あぁ、そうだな、僕は気まずいなんて思ってもいないがな」

腹が立つなぁやっぱりなんて思っていると
露伴は「はァー」と溜息をつき出した

溜息をつきたいのはこっちなんだけどな

「そうだな……いや、うん」

なにやら一人でブツブツつぶやいている
もしかしたら慰謝料請求金額を計算しているのかもしれない

「あのさ、私お金なんても「悪かったな」」

「……え？」

「2度も言わせるんじゃあない」

その絞り出したように言う男の顔は赤く染まっていた

「……悪かったなと言っているんだ！」