岸辺露伴は恋しない【ジョジョ4部】 (ページ4)

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ハートブレイカーページ4

「そこのソファに座ってくれ」

私は重い足取りでソファに腰をかけた

「なにが目的なんや、あんた」

「しつこいな、何度も言っている通り僕は『リアリティ』が欲しいだけだ」

━━━━━こいつ、ほんまに漫画のことしか興味無いんやな

「僕は漫画が忙しくて大学に通っていないからね、大学生のリアルな日常が欲しいんだ
サンプルはあればある方がいい」

「が…」

「君のスタンドが僕は今1番興味がある、もしかしてクレイジーダイヤモンド、はたまた、スタープラチナより早いんじゃぁないか…ッ！？」

露伴は机の周りをぐるっと回り

少し興奮気味に近づいてきた

「その、クレなんとかやらはしらんけど私の能力はどっかの漫画家さんが思ってるより地味やからご期待には添えないと思うけど」

「…そうッ！肝心の能力について教えて欲しい、なに…それ相応の報酬は払うさ」

多分、嫌だと言ったら他の大学生のプライバシーが侵される

でも、この能力

━━━━━悪用されかねへん

「いいけど、悪用しないと約束してほしい」

「悪用したら、私はお前を殺すからな」

「殺す」という言葉に露伴はニヤついた

「あぁ、悪用しないさ、どんな能力かによるがな」

とてつもなく嫌な予感がする

でも、やるしかない

「私の能力は写真に写っている場所の幻惑を作り出す」

「そっくりそのまま、本物同然のように」

「まるで、自分がそこにいるかのように」

「風を感じ、匂いを感じ、光を感じることが出来る」

「だけど、幻惑、幻想に過ぎない」

「一夜の夢のような」

「それが私のスタンド能力」

━━━━━━━「ハートブレイカー」