岸辺露伴は恋しない【ジョジョ4部】 (ページ1)

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プロローグのプロローグページ1

「岸辺露伴先生のアシスタント、面接募集、
時給3万円！？」

「え、それって、なに、え、ほんとに募集してるやつ！？なに、詐欺じゃぁないよな！？」

私はコーヒーのグラスを叩きつけた

「いや、ネットで普通に見たやつだけど、、」

友人は最近買ったというPCの画面をここぞと見せつけてきた。

岸辺露伴アシスタント募集
詳しくはこちらの番号に

0000-‪✕‬‪✕‬‪✕‬‪✕‬-○○○○

「ほんまや…」

岸辺露伴
漫画「ピンクダークの少年」を16歳から今まで連載し続けているスゴ味がある漫画家だ。
今は確か27歳ぐらいだと思うが…｡

ただ、岸辺露伴先生はアシスタントを取らないことで有名である。妙に引っかかる

「いや、私らにとっては憧れの人だよね…応募してみたら？杜王町に住んでるんでしょ？あんた」

友人はコーヒーを飲み干す

岸辺露伴先生が杜王町に住んでいるということは有名な話である。
家は特定されていないが…

「せやな、１回電話かけてみるわ」

私が携帯でPCの写真を撮っていると
友人は怪しい顔をしてこう言ったのだ

「なんか、アシスタント志望で行った人ら
面接をした事覚えていないらしいよ…？」

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放祝芸術大学

放祝とかいて「はなほう」と読む
なんとも複雑な大学名だ

杜王駅から2駅
駅から徒歩20分の立地にある。

私は大阪出身だが放祝大学に行くため
2年ほど前から杜王町で一人暮らしをしている。

電話をしてみたが
気さくなお兄さんという感じで

友人からきいた怖い噂があるとは思えない人だった

「えっと、杜王町勾当台2丁目バス停をおりて…ここをまがって…」

というか、有名な漫画家さんがこんな簡単に住所を教えて良いものなのだろうか…？

悪用とかされない…？

「…！ここやな」

うわっ、でっか〜！！！！
すっごい、100坪はあるんじゃぁないか…？

とりあえず、チャイム押すか
私はドアの横のチャイムを静かに押した

無機質な高い音が静かな街に響く

「あの、アシスタント志望をで面接していただきに来ましたAです。」

中から階段をドンドンと下る音が聞こえた。
少し緊張してドキドキする。

そして
ドアがゆっくりと開いた。

「お待ちしてました。Aさん」

━━━━━━これが傍若無人、最低最悪なわがまま男との出会いであった。