【サマーウォーズ】OZと現実 2 (ページ11)

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59話ページ11

逃げる

この言葉に何故が違和感を覚えた

他に方法は無いのだろうか

何か…なにか

佳主馬｢紗奈！｣

紗奈｢佳主馬…｣

佳主馬｢なにやってんの、行くよ｣

紗奈｢でも…｣

佳主馬｢でもじゃない｣

そう言って私の腕を掴んで庭に出ようとする

視界の端にまだパソコンを操作している侘助さんが映る

紗奈｢待って｣

佳主馬は今はそれどころじゃないと言いたげな顔で振り向く

紗奈｢まだ私に何かできる気がするの｣

佳主馬｢今は逃げないと｣

紗奈｢何か…なにか｣

佳主馬｢あらわしが堕ちてきたら意味がなくなるんだよ｣

紗奈｢分かってる｣

佳主馬｢分かってないよ！紗奈にﾀﾋなれちゃ困るんだよ｣

紗奈｢え、｣

その言葉の意味が分からないほど鈍感ではない

言葉を続けようとした時に

健二さんの声がきこえた

健二｢佐久間ロックの暗号を表示してくれ｣

健二さんはまだできることがある

パスワードを解くことだ

あらわしに偽の位置情報を送ること

……………っ！

そうだ！！

それだ！！

私はその補助をすればいい

もう解体プログラムは私には手を出せない所までいったから手伝えないけど

こっちの補助ならできる

紗奈｢佳主馬！私にできることがわかった｣

佳主馬｢え、｣

紗奈｢やってくる｣

佳主馬｢ちょ、紗奈！｣

こうなったら止められない

紗奈は健二さんの横に行き補助の準備をする

紗奈｢健二さん、偽の位置情報を入力するのは任せて！最後のEnterキーを押すのはお願いします｣

佳主馬は覚悟を決めたのか横に居てくれる

いつの間にか親戚一同健二さんを応援する形で決まった

こんなに心強い事なんてないだろう

そんな中佐久間さんが

｢今度こそ好きな夏希先輩にいいとこ見せるんだろ｣

と健二さんからしたら爆弾発言をする

｢え、ちょ！なんで今言うんだ｣

もう暗号の解読所ではないだろう

でもみんなが周知の事実…

夏希｢えぇぇぇえええ｣

ではなかったみたい