【サマーウォーズ】OZと現実

37話 ページ38

｢朝ごはんよ｣

遠くの方で聞こえる呼びかけの声

いつもよりは少し声のトーンが下がっている気がする


あぁ

今は食べたくないな


とそこを動かないでいたら

｢お腹すいていることはいけないよ｣

紗奈｢おばあちゃん｣

声が聞こえたきがして振り返っても

もちろんいない

当たり前なのに

でも今の言葉でもおばあちゃんはいつも見ていてくれている気がした

泣いてばかりはいられない

ご飯を食べに行こう

そう思ってダイニングに行くと

お母さん達がおかずや箸などを並べていた

手伝おうと思っていたら

聖美｢佳主馬呼んできてくれる｣

と聖美さんに言われる

はーいと返事をして

納戸にいるであろう佳主馬の元に行く

そう言えば喧嘩したままだったな。

若干気まずい

そんなことを考えているうちに

納戸に着いた

ドアは空いていて入りずらく突っ立っていると

佳主馬｢紗奈｣

名前を呼ばれる

佳主馬｢いるんでしょ入ってきなよ｣

と言われ素直に入って

佳主馬と少し距離を話して立った

まま顔を合わせずらくて

俯いて顔をそらせていると

佳主馬｢紗奈また1人で泣いたでしょ｣

って私の頬を包むように手を当て親指で目の下を触る

紗奈｢そんなことないよ｣

佳主馬｢跡ついてる｣

バレてることがなんだか悔しい

紗奈｢みんなの前かもよ｣

佳主馬｢みんなの前で泣かないようにしてるでしょ｣

なんでそんなに分かるんだろ

佳主馬｢紗奈のことよく見てるからね｣

紗奈｢え？｣

佳主馬｢声にでてた｣

佳主馬にはお見通しだなー

佳主馬｢昨日はごめん｣

紗奈｢っつ！｣

昨日のこと…

佳主馬｢言い過ぎた。そんなことないってわかってたのに感情的になりすぎた｣

紗奈｢うんん。私もごめん｣

仲直りってことだよね

紗奈｢佳主馬｣

嬉しくって思わず抱きついた

佳主馬｢うわっ｣

佳主馬はすこしふらついたけどちゃんと受け止めてくれた

紗奈｢ありがとう佳主馬｣

佳主馬｢別に｣

そう言って優しく抱き締め返してくれた

紗奈｢あっ、朝ごはん！｣

佳主馬｢忘れてた？｣

紗奈｢うん｣

なんて笑って2人でダイニングの方に向かう

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