Ｓ愛。。[名前変換オリジナル]

＊３７話＊ ページ37

そして…次の日。




A「行って来ます！！」





私はわくわくを胸に家を飛び出した。





やっと…やっと…！！




私は思いっきり走って集合場所へと向かった。





着いた時刻は１時ちょっきりだった。





そして…





響「Aちゃん。」






と呼ぶ優しい声。






A「響先輩…！！」





私は急いで駆け寄った。





響「ごめんね。今日はつき合わせちゃって…」





A「いえっ！！むしろ誘っていただいて…本当にありがとうございます！！」





私がそう言うと響先輩は笑って





響「そう？あと…今日は敬語も先輩呼びもやめて？」






A「ええっ？！でも…」





響「いいんだよ。今日は特別だからね。」




響先輩はそう言うと私の手をつかんだ。





いきなりのことにびっくりする私。





A「あの、響先輩…」






響「響でいいよ。」





A「は…う…うん。」





私はこの時確信した。





今日、必ず響先輩との距離が縮まるって…









私と響先輩は切符を買った。




そして…快速電車へと乗り込む。




満員だったので私達は仕方なく立っていた。




快速だけにスピードも早かったが。






響「Aちゃん、大丈夫？」





A「え？全然大丈夫だよ。」





と私は言って見せたが…






正直立っているのが辛かった。




バランスを崩さないように足に力を入れているし…




何よりヒールのあるブーツだったのでとてもきついものだった。





後先を考えない自分が本当にバカだと思った。





そして…





ガタン！！




電車が大きく揺れた。立っている人がみんなバランスを崩してしまうほど。





なのでそんな揺れに当然私も耐え切れることはなく…





A「わぁっ！！」




と言いバランスを崩してしまい…また立てるように足を踏ん張ったが…




足はもう限界で…




そのままあろうことか響先輩の方に倒れこんでしまった。





響「Aちゃん？！大丈夫？！」





しっかり受け止めてくれる響先輩。





A「ごめん！！大丈夫ー」





私がそう言い顔を上げたとき…響先輩と顔の距離が近くて…





私は思わず赤面してしまった。

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