Scarlet Destiny～アズカバンの囚人〜IV【ハリーポッター】 (ページ16)

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だんだん大きくなり、私達三人とマダム･ポンフリーはドアを見つめた

ポン｢まったく______全員を起こすつもりなんですかね！いったいなんのつもりでしょう？｣

私達は何を言っているか聞き取ろうとした。声の主達が近づいてくる_________

ファ｢きっと〝姿くらまし〟を使ったのだろう、セブルス。誰か一緒の部屋に残しておくべきだった。こんなことが漏れたら_______｣

ス｢ヤツは断じて〝姿くらまし〟をしたのではない！｣

スネイプが吼えている。いまやすぐそこまで来ている

ス｢この城の中では〝姿くらまし〟も〝姿現し〟もできないのだ！これは_______断じて_______何か_________ポッターとスカーレットが________絡んでいる！｣

ファ｢セブルス_______落ち着け________ハリーとAは閉じ込められている______｣

バーンと病室のドアが猛烈(もうれつ)な勢いで開いた

ファッジ、スネイプ、ダンブルドアがつかつかと中に入ってきた。ダンブルドアだけが涼しい顔だ。むしろかなり楽しんでいるようにさえ見えた。ファッジは怒っているようだった。スネイプの方は逆上していた

ス｢白状しろ！ポッター！スカーレット！いったい何をした？｣

ポン｢スネイプ先生！場所をわきまえていただかないと！｣

スネイプが吼え、マダム･ポンフリーが金切り声声を上げた

ファ｢スネイプ、まあ、無茶を言うな________ドアには鍵がかかっていたいま今見た通り__________｣

ス｢こやつらがヤツの逃亡に手を貸した！わかっているぞ！｣

スネイプは私達三人を指差し、喚(わめ)いた。顔は歪み、口角泡(こうかくあわ)を飛ばして叫んでいる

ファ｢いい加減に静まらんか！つじつまの合わんことを！｣

ファッジが大声を出した

ス｢閣下(かっか)はポッターとスカーレットをご存知ない！｣

スネイプの声が上ずった

ス｢こいつらがやったんだ。分かっている。こいつらがやったんだ_________｣

『うわぁーーん！』

私は泣いているフリをしてベッドの中に顔を埋めた

ダ｢もう充分じゃろう、セブルス｣

ダンブルドアが静かに言い、布団の上から私の頭を撫でた